戯曲/毛皮のマリー
あたしだって実業家よ。でもおかねになるかどうかは、二の次の問題ね。人生は、どうせ一幕のお芝居なんだから。あたしは、その中でできるだけいい役を演じたいの。芝居の装置は世の中全部、テーマはたとえ、祖国だろうと革命だろうとそんなことは知っちゃあ、いないの。役者はただ、自分の役柄に化けるだけ。これはお化け。化けて化けてとことんまで化けぬいて、お墓の中で拍手喝采をきくんだ
by itsme.itsumi
| 2005-03-10 00:00