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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

センチな気分。キッチンより。

5・4・3・2・1。ふぁいぶ・ふぉー・すりー・つぅー・わん…

マジで恋しちゃいそーな真夜中の5秒前。

って歌ってました。ヒロスエがこの歌、歌ってたのは多分10年前。当時ワタシはバイト先の法政のカッコイイ男の人に恋してました。思い切ってデートに誘ってカラオケにいきましたぁーな。でね、写真撮ったの!二人で。現像したらさぁーカメラ目線はワタシだけ、その男の人、イイダさんっていうんやったけど、思いっきり違うとこ向いててさぁー。現像した写真見たときぞっとしましたね。そして、ワタシの恋は当然、終わりましたとも!ひどいよねぇー。

また、当時の歌を思い出して歌っているよーじゃ、承太郎とのこともまぁー先は見えてるってもんで。

昨日、思い切って電話したけどさぁー。4分ちょっとで終了みたいな。全編敬語みたいな。メルアドを聞いてメールしたらさぁー
「陽一です(笑)」ってタイトルだけかよっ!
カッコ笑いって笑えねぇー…みたいなね。

今日も仕事が忙しかった。その忙しさの合間にふと、クラブでしか会わない友達とか知り合いのこと思い出した。
みんな今、この瞬間、フツーに日常的に仕事とかこなしてるんだろーな、って。
なぁーんか不思議な感覚ですた。で、す、た。

ちょっぴりセンチな気分だわっ、この台詞は、そー吉本ばななのキッチンにあった。本棚からとりだしてみる。

ーえり子さんの遺書よりー

「雄一殿
自分の子に手紙を書くなんてすごく妙な気分よ。でも、最近、ちょっと身の危険を感じることがあるので、もし万が一のために書いてみます。ま、冗談だけどさ。そのうち二人で笑って読みましょう。
 でもね、あんた、考えてもみて。私が死んだら、あんたひとりぼっちよ。みかげといっしょじゃない。あの子のこと、もう笑えないわよ。私たち親戚いないのよ。あんたのお母さんと結婚した時に縁切られて、私が女になった時にはもう、人づてに聞いたところでは呪ってたそうだから、まちがってもおじいちゃんおばあちゃんに連絡とろうなんて思わないように。わかった?
 ねぇ雄一、世の中にはいろんな人がいるわね。私には理解しがたい、暗い泥の中で生きている人がいる。人の嫌悪するようなことをわざとして、人の気を引こうとする人、それが高じて自分をおいつめてしまうような、私にはそんな気持ちがわからない。いかに力強く苦しんでいても同情の余地はないわ。だって私、体をはって明るく生きてきたんだもん。私は美しいわ。私、輝いている。人をひきつけてしまうのは、もし、それが私にとって本意でない人物でも、その税金のようなものだとあきらめているの。だから、私がもし殺されてもそれは事故よ。変な想像しないで。あなたの前にいた、私を信じて。
 私ね、この手紙だけはきちんと男言葉で書こうと思ってかなり努力したんだけど、おっかしいの。恥ずかしくてどうしても筆が進まないの。私、こんなに長く女でいても、まだどこかに男の自分が、本当の自分がある、これは役割よって思ってたのに。でも、もう心身共に母ね。笑っちゃう。
 私、私の人生を愛してる。男だったことも、あなたのお母さんと結婚したのも、彼女が死んでから、女になって生きてきたことも、あなたを育てて大きくしたこと、いっしょに楽しく暮らしたこと…ああ、みかげをひきとったこと!あの子も大切な私の子よ。
 ああ、とってもおセンチな気分よ。
 みかげに、どうぞよろしく。男の前で足の毛を脱色するのはよしなさいって言っといて。みっともないからね。あんたもそう思うでしょ?
 同封したものは、私の財産のすべてよ。どうせ書類のことなんてわけわかんないでしょう。弁護士に連絡とってね。まあどっちにしろ店以外はみんなあんたのもの。ひとりっ子っていいわねぇ。
えり子XXX」
by itsme.itsumi | 2006-09-11 22:54

by itsme.itsumi