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阿漕に30からも女というのなら。

itsmeitsum.exblog.jp

エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

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―おれはもうちゃんとわかってるんだ、このくそ野郎どもにかかっちゃ、公正な扱いなんてありっこねえ、ボッグ神様、こいつらをぶっ殺してくれー


NoFuture-3


 手元には千円札がたった二枚しかねぇーはず、自分の記憶を辿れば、だ。しかし、そこはお前らの奢りやろーとか安易に厚かましい気持ちも瞬時に浮かんでは消えちゃったりしちゃったり。何れにせよ、まぁプリティ・ポリーのこったぁどーにかなるやろ、と。うん、じゃー行っちゃいますかって。うっすらスメック浮かべて意気消沈の内心で、飲んじゃってぇ~のハシゴに同意。仕方なくね。して北上。げに楽しげに。

 冬景色がますます臨場感をもって溢れるんであった、ノッチであった、そして夜中であった。その時間になると月はますます冷たい真冬の夜空に張り付いて、微笑と形容したくなる灯を放つ、清涼な哀愁を内在に隠し持ちながら。このプロットを輪切りにしてしまいそうな殺人的に冷たい澄み切った空気が少ししか開けてないオクノから流れてくる。神々しいばかりの月明かりが時々みえ、月明りに照らされたこの世、また、月明りが照らす全ての者や町、自分も含め、若干だが身を清められるように感じる。腐れきった精神が浄化されていくような。
 
 だんだんと酒がまわってよか按配。よか気分。スメックながら。心の内とは無関係にでるこのスメックは何ですかコレは?自分自身にうんざりもしながら最後は卑屈にスメックしてみた。うすらスメック、卑屈なスメック、含みスメック…どんなスメックであろうと、どーせみるからにガリバーの弱そうなこやつらに判別は無理。伝わるわけねぇーだろデイムだから完全に。と見下しておる。あらゆるスメックの種類なんてあんたには関係ないだろ?と。でもさぁ本心を見越されてるのは実は自分なのかも知れないが、わからん、グラズに見えないから、他人の思いや気持ち、思考は。だからこそクウキヨメは自分の才能なのである。

 さっきまではだよ、デボーチカ三人、イケてる感じで、陽気な酒を喰らっていた。実によい気持ちだった。だから、かっるくクウキヨメはしたが、ワタシはさっき断った通りデングはないよ。てめぇらが持っとるんやろーと憶測し、甘えた酒に今宵ばかりは寄りかかってしまいたかったのだ。酔って忘我の域に、記憶が消滅してくれれば尚良い。そーじゃねぇーとやってられねぇーつぅーんだよ。
だってね、だってね、だってね、ってオディン・ドヴァ・ツリーもスロボにしてしまうほどに、何時間か前までは、不愉快の連続を味合わされ、どこまでもこの世で自分だけが堕ちていき、堕落しきって不幸そのものだった。みすぼらしく、絶望の極め。羞恥の骨頂。羞恥で狂気。

 墜落していく不快の日常の一コマと陳腐な三文ドラマのワンシーン……

そんなことがありながら、何時間か経ってしまい、そして今、我々はどこにいるかっつぅーとだな。

 また振り出しに戻って……

 比較的田舎ってか田舎。ド田舎もド田舎。そこを切り抜けて脱出し、マルチックのうじゃうじゃ屯って、沢山のシュームが鳴り響き交じり合っているよーな、耳鳴りのするよーなあの速いメストに行こうとしているのであーる、移動していーる。陰気な過去になってしまったさっきまでの出来事をぶっ飛ばす為に。無かったことにする為に。さっ御破算にしよーってんだよ、お互いにさ。アゲていきてーんだよっ、とにかく見えないテンションってやつを。気分はイーブンってとこまでに到達せねばならんのだ!しかも今宵の内にだ!
ハッラァーショゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーー。あぁーーーなんもありゃしねーよ!!!こんな田舎街じゃーなっ!クソっ。
 
 タクシーで移動する間に見えるレトロな街灯の灯り、すずらん灯、を幾つも幾つも越え越えして灯りが切れ切れ。真夜中を突き抜けるタクシーの中は、飲んじゃってぇ感と、お互いの体から嫌なくらいに吐き出される酒のボンで充満しきっている。そのノッチを吐き気がするほど嫌悪して、しながらも先の通り、自分はいつの間にか満喫しているのである。あぁイヤんいやん、あぁもっとちこう寄れみたいに。

我々のドルーグ、ドルーグっても今日はたった三人なんだけれどもさ、酒宴前まで大変険悪なムードの中にいたのだった。

 というのも、もともとはこの話はここから始まっていくんだけれども、って言ったら前置き長すぎですか?長すぎか?秘密にしておった訳ではないが、ベックを含め当事者の私とドルーグの都合エトセトラが合致せずに、結果、ドルーグらに会わせるといいながら、会わせることのできないままになっていたベックを巡って大変に不穏な一日があったのだった。

―でもこれ、やはり正当にして妥当で“運命”みたいなもんだー


NoFuture-4


 ファック IN THE YOU SM 在る。
ちくしょうめっ、ほんの少量の記憶を辿るだけで、ムナクソ悪くなってしまう。
 
 歌ってしまうよ、ファッキン、ユー、エスエム、ソーって。
BACK IN THE U.S.S.R.のパクリじゃないかって!!!あーそんな歌、全く無関係だよっ、でもロットをついて出るんだ。FUCKFUCKFUCKって、ホントに。

 ネガティブの象徴的町!その町にベックはいる…いや、逆だ、ベックが存在するからその町そのものの、その町全てがネガティブなのだ!自分にとっては。

 自分とベックはお互いがお互いのプロット且つ暇な時間を埋めるのに、お互いが自分達程最適な相手を見付けることが出来ぬゆえ、暗黙の了解、新しい関係、THE斬新、を構築した。すなわち、ポルありなドルーグつぅーね。斬新じゃねぇか?有触れすぎておるか?腐れた三文ドラマかこらぁ。この己にしては斬新且つ陳腐な関係は、今日まで1年以上も断続的に繰り返されてきた。自分もベックもポルを嗜好品として媒介し背徳に溺れる二人を、より逸楽を追及し、世間から破綻していく自分たちを特別な逸楽民として、溝のような空気の中で輝いていた、荒んでいた。混ぜただけのものであったかもしれん、実際は。そのことで共に救われることも当然のよーにたったの一つとしてなく、ただ只管に逸楽民としての共通さだけで繋がっていただけだった。快楽という感情意外には、我々の空間には皆無である。虚無感すらないはずであった。はずであった。はずであった。そう願いたい、今となっては。だからスロボにして自分自身に確信にしむけた。思い込ませるためにも。

 自分は今日もそのベックを呼び出して、ベックの部屋にポルしにやってきた。「呼び出し」て「やってきた」って文法的にみりゃ変な言いまわしなんだが、そーなんだから仕方ない。その通り、電話でベックを呼び出した。そしてベックを抱きにベックの部屋にやってきた。ベックの町までやってきた。その町にたどり着くまでに自分は考えた、清涼な風がそよそよと吹いる穏やかな安息の日だというに。太陽は眩しく陽があまねくを照らし、ラドシーに満ち満ちたりていて、これから行おうとする自分の行為を予めイメトレしてみたら、冒瀆の極め。腐った堕ちた堕落しきったリューディの最も底辺に位置する屑にとっては、この有難い光がただただうざいばかりだった。
「うぜぇーよ行楽日和」と呟いたりしてみた。

 移動する車の中から、遠目にもゴミ処理場の煙突からいつもの通りやはり煙が空に向って伸びていくのが見える。汚染されいく空気に何故か今日ばかりは自分が重なった。重なって、自分までが汚染される気がした。煙突に近づくにつれ煙はますます白く濃く濁っていき空に吹き上げられ、そこに不吉な感じを今日ほど感じたことはない。そして「穢され感」が比例していき、自分がベックによって汚染されていく……などという思いも増していくが、そんなこと、今日まで一度たりとも感じたことのない感情が芽生えた。

 煙が遠目から、そしてだんだんと近づく、で、通り過ぎるまでずっと視界のある一部だけでも意識的に滞在させておいたのだが、停滞ばかりは自然の摂理に難しく、やはり少しずつ動いていく。白い煙がボワッと高い位置で少しずつ希薄になり周りの空気に自然に融合、その成り行きをグラズが捉える。同時にフラッシュバックが起こる。今までのベックとのフィリード。誰かのスロボであったな、「ノーマルというものは一種類しか存在しないが、アブノーマルのは無限である」と。ワタシ達のポルはありとあらゆるもんで、無限であったのだ。ラズレズでビズムニー気取りだったのだ!!!

 自分勝手な且つ独りよがりな回想で不愉快を十分に身に纏って、ゴミ処理場を抜けて、一時間くらいでどこにでもあるような田舎町・パチンコ屋などが並ぶ比較的大通りにつき、そこを車で走っていく。あの濁った煙が自分に纏わりついているよーな気分に陥っていたが、逸楽を考えるとその気分は早いうちに払拭しなければならないものであるなともぼんやりと思うのだった。そーでなければ成就しない。ポルの快楽は半減し、安いプライドさえ無くしてしまいそうな気持になるだろー。もともと安いプライドさえ持ち合わせてもねーんだがね。指定された待ち合わせの場所までに払拭せねばならん陰鬱・陰気。今日もオディン・ドヴァ・ツリーって三回は短時間の間でも狂ったようにベックは私を犯し続けるだろう。それは、我々が最も好むフィリードなんだけれども。とか、完全に腐った逸楽民的イメトレ。

 待ち合わせてすぐに田舎をぐんぐんと進み襤褸小屋に直行、GOGOGO。初めてやってきたベックの部屋に在り合わせる何もかもがハラショウにスタリー。センスを問いたくなるような、どこで買ったの?っうーかいつからここにあるのかと疑問を抱くくらいのチプーカときていやがる。雑然とおかれてあるレコードとか。から流れてきそうな判然としないシューム。きゅるきゅるきゅるきゅるというシュームから始まるジミヘンやストーンズ。部屋の至る所に張り巡らされている、アイドルのポスター、鋏で切り取られた雑誌の切りぬき。と、それを止める金の画鋲。半端に錆びきった画鋲から錆の剥脱。アイドルはとびっきりばっちり作られたスメックをこっちに向けて浮かべておって、キショイんだよ、と健康そのものの象徴にすらムカつく。ナゴイ、水着姿…等身大のあのころはアイドルであったが今はシャイカに心の中で突っ込む、不気味だよ、と。しかも日に晒されてきた部分だけが、さらに変色。いつからスメックしてやがるんだ。そしていつまでスメックしくされるんか。見るな、こっちを。スメックすんなよこっち向くなよ、って言っても度台無理な話である。張り付いておる。ずっと前から。その場所に。空間に。そしてここはベックの居住空間なんだから自分には無縁やあっうえぃ。日常じゃ仕方ないやんけねって自分の心の中で突っ込みをいれ、不満からあらわれた疑問・苦情に自己解決の道を見出した。それはここではワタシのテリトリーではないんだからベックのソレに耐えることしか選択はない。耐えろよ、と、自分。

 部屋にはこれくらいしか家具はない。無駄にボルシーベットが狭い部屋のほとんどの空間を占める。もちろん、その場に存在するものと大差なくこれまた、何色か判断しかねて、明瞭でありぬ。ずっと、気付かん間、日に晒されてきたからだろーが。そのベットもベットカバーもシーツもポドーシュカも、自分がこれからナゴイになり、無防備に両のノガを広げたり、這いつくばったり、擦り付け合ったり、舐めまわしたり、ありとあらゆるまでの不恰好なまでのことを行うであろうその場所の全て、隅々に至るまでがやはり薄汚く、随って、衛生的な感じが全くせず不衛生的で汚らしく、あーぁ、何故故、こんな襤褸小屋なぞで自分は好きでもないベックとポルとかせなならぬのか、何の因果であろうか、と普段から社会の底辺におかれたおる我が身を今一度振り返っては嘆き、今では自分も堕ちるとこまで堕ちただろうと思っていたのだが、それがそもそも間違いであって、まだまだ堕ちて行くばかりで、底辺の底はまだまだ深く、底なしで、底は見える兆しも無く、犬畜生とはよく言うが、彼らの方が自分よりもずっとずっと前向きな姿勢で、彼等の人生を生まれたからには行きぬくのであって、イエェーイ、腹が減れば食い物を喰らい、寝たいときには好きなだけ好きな場所でスパチカ、快楽ってやつはあるんかいな?集中的に繁殖の為に異性とマグワルのであって、何ちゅうことはないよ、自分は犬畜生以下なのだよ、つまりは。 そうだろ?ドゥービードゥーブ。
そんな部屋で今日に限っては、オディン…それもスコリーつまりただのインアウトだけの行為。悦楽への殆どの工程の簡素化。THEえこのみーぃぃぃぃ!!!
by itsme.itsumi | 2007-03-29 23:48 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸

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