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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

原作

ある日のことです。
 山に栗拾いに出掛けると雨後のしっとりと
 湿った木の根元にはたくさんの極彩色のきのこたちがたくさん。
 毒々しくもその妖しい美貌に魅せられて、ひとつ、ふたつ、手に取り・・・
 紫やドピンクに輝き、辺りの自然に屹立するように自己主張するそれを

 みっつ、よっつ、いつつ、むっつ・・・

 少女は憑かれたように手を伸ばしました。

 ふと気付くと辺りには夕暮れの気配が立ち込めておりました。
 カゴいっぱいのきのこをぶら下げ、
 よる辺ない気持ちで山を後に家路を急ぎました。
 すると背後の山がゆらり、ゆれるような気配にふり返ると
 山が雄たけびを、そして山々が共鳴するように木霊しました。

 どんだけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 ???
 ディストーションバリバリ サラウンド。

 恐怖に駆られて少女は家路を急ぐのでした・・・
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「少女はお家に帰ったものの、あのキノコの群れが忘れられません。勿論、ママにこの極彩色をしたキノコのことも口にすることはできませんでした。なぜなら、キノコが言葉を発するなんてきっとママ達にいっても信じてもらえないような気持ちがしていたし、もし女の子がママ達にこのキノコのことを喋ってしまったら、今すぐにでも捨ててしまわれるに違いありません。少女はそっともって帰ってきたドンダケぁ~キノコを自分の机にしまい鍵をかけてしまいました」


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女が怖がりながら家路に向かう途中で気付く、「どんだけぇぇぇぇぇ」の声が近いことを。
 そう彼女の後頭部がブチブチニュルニュルとした斑のキノコ顔がケタケタ笑いながら「逃さないよ」と呟く。

by itsme.itsumi | 2007-10-06 02:49 | コラボ

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