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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

シッカリ スルトコロ は スベテ

こんな所、今時あったんだなぁーなんて思えるほどの田舎の家と風景。
土地がやたらにデカクて、平屋の家が敷地内に二つあって、家に続く道はちょっとしたダラケタ坂道。当然、ジャリが道には引き詰めてあるんだ。裏は山。

その家から、色白でウラナリ顔の気弱そうな男が出てきた。
こいつの顔は、あー久々思い出した、、昔、バイトをしていた時にちょっぴりイイナと思っていたすし職人の顔だ。

私はその男について家に上がりこみ、男と話しこんでいる。
その部屋には古風なナリをしたスズキアンジュがこれまた古風に茶なぞを振舞ってくれている。
何時の間にか、男は自分の子供の様子をみに隣の母屋にいってしまった。そこに男の父親がやってきて、私は女(ススキ)と世間話なぞを楽しんでいた。そこに今度は赤ら顔の、新聞社あがりだという、アジア系のカタコトで日本語を話すオヤジが、家に上がりこんできた。

ここは日本語教師の腕のみせどころとばかり、私は張り切ってそのオヤジに「風流」についていくつかの例文をだして、意味を感じとってもらおうと必死だった。
そのアジア系のオヤジは女に向かって
「あなたは、自分の子供と逢えない事を我慢して不憫に思っているでしょう」
と謎めいた言葉を投げかける。私は首をかしげて聞いていた。

次の日になり、女はトラックを一台呼び、荷物を持って出て行く。
「私はあなたから旅立つワ」とノラみたいに男に向かって。

ここにきてようやく、この男女が夫婦でないこと、子供は男と前妻との間にできた子供であること、また女は自分の子供を捨ててこの田舎に住んでいるということが解った。

アジア系外国人と、男と、男の父親と、私の四人でその家に住むという案がでた。
私は安全面も考慮して、母屋の中2階がいいなぁなんて思い、それを交渉しようと男を探しにでるが見つからない。諦めて、母屋にいく。
暑くて上着を脱いで、上半身裸で寝転がっていると、私の希望する中2階のところに男が横たわっている。男は涙声で
「うちは長男がシッカリしてくれているからな」と私は
「じゃー長男の嫁と住めばいい」と言ったらいつの間にか男の父親がやってきてて
「ありゃースカン」と話しに入ってきていた。
男は続けて
「しっかりする所は全て、アニキがやってくれるから」となお虚ろな目でポツリと呟いた。
by itsme.itsumi | 2005-01-06 01:16 | 夢日記

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