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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

-CASE2-

クマが逃げた。らしい。ラジオで、店内放送でも言っているからホントなんだろ。

何故?自分の子供が取りあげられたから。

クマがSSにはいってきた。らしい。店内放送で言っているからホントなんだろ。それに沢山の人がキャーキャー騒いでいるし。

中国系の黒髪の女も逃げている。エレベーターの脇のトイレに。鍵をかけちゃえばOKだろ。

トイレの鍵をかけようとして、隣にいた小熊に気付いて自分の方に抱き寄せた。可愛い。
外はパニックの絶叫。彼女は息を潜めて鍵をかける。

クマがトイレの向こうを、階段へ向かって歩いていっているらしい。悲鳴で分かった。

早く通り過ぎて…彼女は思う、息を潜めて。
抱いていた小熊がドアーを爪でカリリと引っかいた。その音がトイレ中に響いた。ような気がした。だけでそうでもなかった。静まり返ったトイレでやっと女は笑顔をもらした。

コンナニ静寂。クマは去ったノダワッ。

ドアーを開けるとクマが背をトイレに向けて立っていた!気付かれないように鍵をかける。

ギャーァァァァという悲鳴。クマのツメってこんなに大きいのね、彼女がこの世でみた最後のものはクマの爪。トイレの床が血で染まる。
小熊が親の方に歩いていく。笑っているようにもみえた。
by itsme.itsumi | 2005-06-12 15:55 | 夢日記

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