-CASE2-
クマが逃げた。らしい。ラジオで、店内放送でも言っているからホントなんだろ。
何故?自分の子供が取りあげられたから。
クマがSSにはいってきた。らしい。店内放送で言っているからホントなんだろ。それに沢山の人がキャーキャー騒いでいるし。
中国系の黒髪の女も逃げている。エレベーターの脇のトイレに。鍵をかけちゃえばOKだろ。
トイレの鍵をかけようとして、隣にいた小熊に気付いて自分の方に抱き寄せた。可愛い。
外はパニックの絶叫。彼女は息を潜めて鍵をかける。
クマがトイレの向こうを、階段へ向かって歩いていっているらしい。悲鳴で分かった。
早く通り過ぎて…彼女は思う、息を潜めて。
抱いていた小熊がドアーを爪でカリリと引っかいた。その音がトイレ中に響いた。ような気がした。だけでそうでもなかった。静まり返ったトイレでやっと女は笑顔をもらした。
コンナニ静寂。クマは去ったノダワッ。
ドアーを開けるとクマが背をトイレに向けて立っていた!気付かれないように鍵をかける。
ギャーァァァァという悲鳴。クマのツメってこんなに大きいのね、彼女がこの世でみた最後のものはクマの爪。トイレの床が血で染まる。
小熊が親の方に歩いていく。笑っているようにもみえた。
何故?自分の子供が取りあげられたから。
クマがSSにはいってきた。らしい。店内放送で言っているからホントなんだろ。それに沢山の人がキャーキャー騒いでいるし。
中国系の黒髪の女も逃げている。エレベーターの脇のトイレに。鍵をかけちゃえばOKだろ。
トイレの鍵をかけようとして、隣にいた小熊に気付いて自分の方に抱き寄せた。可愛い。
外はパニックの絶叫。彼女は息を潜めて鍵をかける。
クマがトイレの向こうを、階段へ向かって歩いていっているらしい。悲鳴で分かった。
早く通り過ぎて…彼女は思う、息を潜めて。
抱いていた小熊がドアーを爪でカリリと引っかいた。その音がトイレ中に響いた。ような気がした。だけでそうでもなかった。静まり返ったトイレでやっと女は笑顔をもらした。
コンナニ静寂。クマは去ったノダワッ。
ドアーを開けるとクマが背をトイレに向けて立っていた!気付かれないように鍵をかける。
ギャーァァァァという悲鳴。クマのツメってこんなに大きいのね、彼女がこの世でみた最後のものはクマの爪。トイレの床が血で染まる。
小熊が親の方に歩いていく。笑っているようにもみえた。
by itsme.itsumi
| 2005-06-12 15:55
| 夢日記