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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

NOSCRUB1

 先日丹念に、心の欲するままにまで磨き上げた真っ白な便器の上に、やや熟れすぎた木苺のようなどろりとした血の塊が流れて滑っていく。クソっまた来やがった、生理だ!

 その様を、ワタシは何気なしに見続けている。二本の太腿の間から。それらが繋がっているそこは、中心には在るべき陰毛とかほとんどない。昔は違ったのかもしれないが、ここ何年かという間、毛がもさもさと生えているあの感じがたまらなく嫌で、もさもさに毛が生えてきては鋏で短くカットするようになった。
 年中パイパン同然な姿である。だが日常に全く不自由はなく、むしろそのことでさえも「個性だ!」、「アイデンティティーだ!」と男に笑って上目使いに挑発できる余裕すら持てた。厚かましい限りだ。パイパンや陰毛がアイデンティティーなどとは。
 この間も、自分より一回りも違う年下の若い男の子を匂わかし、擦れあう下腹のもっと下のあたりを痛がる年若に向って
「がきがぁーこらぁー、これがおとなのセックスなのよぉー!!!いややややぁーん」などと言葉とは裏腹に、可愛げな声をあげ回した肩に爪を立てながら、枕元に在った赤い丸いスタンドのスイッチを入れてワタシの足の付け根を見せ付けてやったくらいだ。

 大体これでおっけーだ。けーおーだ。

 男達はギャップに弱いというがホントにそーだとつくづく実感する。たとえばセックスで。まさに昼は淑女、夜は売女みたいな。

 そんなくだらなさすぎるくらい馬鹿げた些細な事を考えあぐね、ワタシは日々を演じている。いや、ワタシだけではなく世界中の女達が、試行錯誤しながら演じ続けているのかもしれない。もしかしたらこれはDNAレベルで受け伝えられてきたことなのか?そんな答えなんて見つかるはずもない。またくだらなさすぎるくらい馬鹿げた些細な事を考えあぐねるところだった。
 かつてブルハのマーシーが「チェインギャング」で「仮面をつけて生きるのは、息苦しくてしょうがない」と歌ってたっていうのに。いつからワタシはワタシを演じるよーになってしまったというのだろーか。というか、ワタシは一体なんの為に生まれてきたというのだろーか。
by itsme.itsumi | 2006-04-27 22:27 | leftai

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