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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

そんなドラマはいらねーよ。

ハイ!年末です。
ハイ!忙しいです。仕事。毎日、6000万位の数字と向き合っております。
ハイ!そして毎度の優先順位のつけれなさ…作品が進みません。

昨日、家に帰ると家がオール電化になっていて、お風呂などわざわざ「追い炊きを開始します」とかいうアナウンスが既に鬱陶しい。普段から、自販機のアナウンスまでビビルワタシにとってオール電化恐るべし。煩わしくって仕方ない。

家の下、中学校の下の道が開発され始め、ついにビッグボーイができた。が、しかし、罹りつけの歯医者や三名様にみられるアノ特徴的な不気味な子供がグルグルと回ってはおらず、やはりあのシンボリックなものが大変に印象深く、それが無いとソレじゃないみたいな、もしかしてドール・アイデンティティーと呼ぶのでしょうか。

それもどーでも良くって。本題はここからですよ。

まぁ時々登場するレイちゃん、ワタシのペットはクラブで出会ったが、いまやクラブ外で逢うことが多く、時々ご飯食べ行ったりしております。レイジ、名前がホストかよ!みたく突っ込みどころ満天な彼は22日に25歳という若さでありまして、名前がホストではあるが、実は兄ちゃんがホストとかいう人です。誕生日に向けてご飯でもいくか?と誘ったのが今月頭の話。
「ねーさん、ごめん。次の日、結婚式があるけんその余興の練習とかせないかんけん」
こんな言葉で、メシの約束が流れた。ワタシは「オマエさぁ、自分の誕生日に他人を祝ったりすんじゃねーつぅーの」と笑って言った。でもワタシはどーでも良かった。土曜日に「ねーさん、暇?」というメールが入るも無視。クラブにいくという上がるテンションにレイちゃんなんかのメールはどーでも良かった。が、月曜日、薬の分量が分からずキメこんだ状態で電話をかけると
「明日また電話するけん」という一言とともに電話が死んだ。なんかいつになく暗い声だった。
昨日、「ねーさん昨日はごめん」という始まりで電話が繋がった。

世の中にはドラマ以上にドラマチックな人生を送る人がいる。韓流とか目じゃない。「死」が絡むと。
話はこうだ。

土曜日。AM10:00 職場で働いている。携帯がなるが勿論でれない。履歴をみるとリョウくんからだった。リョウくんはいっこ上の先輩で幼馴染でオレラ三名様の一人。来週の土曜日、23日にもう一人の三名様のケンくんが結婚する。実に喜ばしいことだ。ケンくんとリョウくんはオレよりももっと幼馴染で、そこにいつの間にかオレが入って三名様を形成していった。家も近く、ケンくんの家族はオープン、リョウくんやオレやその他のケンくんに関わる人がチャイムもなしにケンくんの家に訪れた。
PM12:00 「結婚式の余興の練習っすか?」
とやっと休憩時間になって電話をいれた。リョウくんは
「いいか、信じられんけど聞けよっ、ケンが死んだ。」
「マジっすか。そんな冗談いくらリョウくんでもオレ怒りますよ」
「オレがそんな冗談いったことあるか?レイジ、今日、早退できるか。オレも仕事を早めに上がらせてもらってそっちに向かうから。○○斎場で今夜、通夜がある」

ウソだろー。だって二日前にラーメン食べたし。その前に奥さんとのツーショットをダメだしされながらオレ写真撮ったやん。イルミネーションちかっぱきれいでさ、福岡タワー、クリスマス一色だったやん。ウソだろ?マジで?どっきりかよっ。たくもぅー、信じられるわけねーし。

職場の先輩に相談し、斎場に向かう。訳が分からない。ケンクンのおじちゃんおばちゃん奥さんがいる。金曜日の夜中、呼吸が急に乱れだして救急病院に運ばれたが朝方亡くなったということだった。

棺に横たわるケンくんをみても実感が湧かない。寝ているだけのようにしかみえない。呆然としているといつの間にかリョウくんがやってきた。いつ起きだすのか?おいおい、起きろよ、俺らは何度もケンくんに話しかける。
自分らの後ろでは明日の葬儀や出棺やそんな事務的なことが家族との間で話しあわれていて、その「事務的」な無機質さに腹が立ってしかたない。だってまだオレは理解できない。あんなに元気で、一番元気で病気とか無縁の人で、そんなケンくんが死んだりしない。
通夜にはケン君の人柄を表したかのように300名位の人が訪れた。同級生、先輩、後輩、会社の人、上司…誰もが突然の死に困惑を隠せなかった。
通常、式の前日、斎場には身内しかいない。だが特別に許可をもらいオレとリョウくんは家族と一緒にケンくんを見守り続けた。やはり実感はわかなかった。その証拠に俺らもケンくんのおじちゃんおばちゃんも奥さんも誰も泣いていなかった。
死者を偲ぶために思い出話をする。誰も死を直視できないまま、ただの寝ているケンけんとだけ思いながら。

次の日、葬式と出棺。そして荼毘にふされた。葬儀屋のにーちゃんが
「綺麗に焼けてますね、若いからでしょー」
バカヤロウ!パンじゃねーつーの。キレイとか汚いとか関係ない。
白い骨をみてもまだまだ信じられない。ようやく涙はでたが、それはどんな感情から湧き出る涙か自分でも分かりはしなかった。
リョウくんが
「んなの、こんなのオレららしくねーし」
言葉通り、底抜けに明るい人だった。女にだらしなく、式の一週間前までその他大勢の女の清算に手を焼いていて、それを笑って話していた。



ワタシが聞き出し、イメージしたのはこんな感じだ。でも、多分、イメージにほぼ間違いはナイだろー。レイちゃんはワタシの横でジャンバーを被り涙を隠した。

ワタシは幸い「死」と縁遠いみたく、周りになかなか死人がでない、ありがたい事だ。そんなワタシにレイちゃんにかける言葉なんて全く分からない。ただ、心理学的な見地からいう喪失のストレスについて話した。いつの間にかだんだんと感情移入が始まった。

「信じられんかもしれんよ。信じろとか現実を見ろよとかワタシはいわんよ。でも実際に実感する事が絶対ある。それはすんごい日常的に些細なことで、例えば、携帯に電話しても出らんとか、遊びにいって家に上がってもおらんとか。そんな些細で当たり前のことでおらんくなったことを実感すると思うよ。覚悟しろよ、つらいのは今からだ」

そしてもっと現実的なことをいう
「結婚式は当然キャンセル。新婚旅行もキャンセル。親や奥さんがせないかん事務的なことが沢山あって、断りとかなんやかんや、アンタ達以上に家族や奥さんは死を直視できないし受け入れられないし、哀しみはもっと後からやってくる。相続の手続きをしたり保険の請求とか。そんな事務的で機械的なことがホント、今から沢山あるんだよ」と。

そして、レイちゃんはケンくんを知らないワタシの所に逃げにやってきてる。

ドラマチック…

人の気持を弄んだり、自分に酔ったりしてうっとり、ってなドラマチックとは全く別物だ。「死」が絡むとドラマ度はさらに跳ね上がる。
27で一ヶ月で未亡人となった奥さん。って結婚式今週末だよ!ってときに死ぬなよ。ドラマ度上げやがって、ワタシはワタシで知らない人の為に泣いている。
これからの彼に関わる人の人生を想像しながら。

そんなドラマいらねーよっ!!!
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by itsme.itsumi | 2006-12-20 23:20