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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

読書の秋

一応、物書きなんか目指してるから読書は欠かせません。で、人に本とか薦められないのはワタシ以上に周りに読書家がいないからですよぉ…。
自分で探します。パキっとくる言葉とか。文体とか。

そんなこんなでですよ、ここ2・3年くらいですか?古川日出男をよく目にしますねぇ、よく名前があがってる…

どうだ???

とりあえず


13 (角川文庫)
古川 日出男 / / 角川書店
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読んだの。でね、あぁ~無理かなぁ。って思ってたんですわぁ。それから半年…


hon-nin vol.03
/ 太田出版
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今ねこれ↑読んでる。ちょうど古川日出男の書き下ろし『叱れフルカワヒデオ叱れ』読んでる。というか読み返した。二回も。

「…それから主観的なものも、少々。私は以前、幡ヶ谷に暮らしていた。四年間も。正真正銘、まる四年。私は二十二歳でその街に移り住み、二十六歳の誕生日もそこで迎えて、それから去った。ここからは告白じみた物言いになる。私には故郷と呼べるものはない。あるいは故郷性を具えた土地は都内に点在している。そう……この表現は的確だ。ある街には四年住んだ。幡ヶ谷もそうだが。ある街には半年も住まなかった。八年弱、世話になった街もある。そうした複数形の〝街〟を思うとき、私は郷愁に駆られる。それぞれの〝街〟が風景を所有し、風景が記憶を所有している。
だから。
 まいったね。
 私はすでに感傷的になっている…

お前も生きていたのか?そこで口にしたモーニング・セットの数を思う。数、数、数。その数もまた〝可能性〟だ。二十二歳から二十六歳の自分がいて、その当時ですら懸命に生きのびようとしていた、だから。そしてその自分達が注文したモーニングセットの、数。何かが内臓を食い千切っている印象(てざわり)がある。十四年から十八年をしっかり閲したという実感。だが現場に到着するのに、数年やら十数年やらは要しない。幡ヶ谷に着いて十一分後、私は依頼人の住居(すまい)の界隈に佇っている。なかなかの豪邸じゃないか、と私は私に言う。なるほどね、と私は私に続けて言う。あれだけの支払い能力を示すわけだよ、と私は私にうなずいている…

 凶暴な?私は自問する。
 それって武雄君のようにか?
 ああ。私は自問する。
 ハヤシライスを食し終えて、依然として私は気付かれない。時間は平等にあらゆる事物に降り積もる。同窓会の類に出席しない私は、この瞬間、初めて当たり前の認識を得た。そして私は二度目の問いを発する。それでは私はいまは凶暴ではないのか?
 ないよ。私が自答する。
 だって、イノセンスは消えたよ。お前は喪失したんだ…

 その界隈で空き巣騒動が続いていることを、私はすでに聞き込んでいる。
 どの家が襲われたのか。
 噂。
 噂。
 情報。
 私は移動している。路地から路地に。
 たぶん、犯行を手がけた者が移動したのと同じように。同じ経路(ルート)で。
 手順だ。その意味では私は手順を守っている。
 しかし、守っているのは理性ではない。本能だ。
 私は電線を見る。
 私は屋根を見る。
 落ちている屋根瓦を見る。
 干されたシーツを。
 並んでいる植木鉢を。
 半分乾いたガムテープの張られる壁を。
 それは気の堀にあった。
 それからコンクリート塀。
 そこにはグラフティーが続いていた。極彩色のヒップホップ系の落書き。グラフティーなんて、前にはなかった。前?
 私はまたタイム・トラベラーとして絶望している。
 私は二十代の私ではないのに。
 阿呆め。
 競馬新聞が落ちている。鉄製の。水道の。錆びている。
 光がある。太陽の。少し弱い。
 弱いね。
 そして竹がのびるように新しいマンションがあちこちに生えて。古い建物(もの)を押しのけて。私の記憶を壊して。そんなに壊したいのか?そんなに破壊したいのか?……」


なんかカッコイイなって思いました。一番イイなーって思ったのは『弱いね』。そこでグググとなるんですよっ。OH~いいやんって。
hon-ninはホント大好きな雑誌。いつかいつか!!!!ワタシだって載って見たい!ワタシの夢ですわぁ、マジで。

で、ですよっ、今、ある公募で一次に通過してて、コレがもし賞とかとった場合ですねぇ~後書きは高橋源一郎とかに書いて欲しいわけですよっ。
『ジョンレノン対火星人』書いた。そー19だかの頃当時付き合っていた能無しバンドマンな彼がワタシにはお前には卑猥すぎるといって読ませてもらえなかった高橋源一郎氏…

だってね、石丸元章の『SPEED』の後書きがかっこよかったのよ。
「なぜ悪い?とドラッグはいう。その瞬間、社会を一つの形に繋ぎとめていた幻の紐帯が引きちぎられる。覚醒(剤)すること。それは社会にとって最大の犯罪なのだ。だから、捕まんだよ、石丸元章。バカだねえ。」

いいですねぇ~。うん、実にいい!

読書の秋です。hon-ninよんだらまた次のhon-nin買っちゃうんだろーなぁ。天久聖一・泉美木蘭・岡田利規・本谷有希子…そして松尾ちゃん。気になる作家は全部、自分で読んで確かめたい。パクりもするだろー。最近の石丸元章はなんかどーかな?て思う。

そーだ、10月になれば大人計画の「キャバレー」の公演が始まる。見に行きたいがなんせ東京のみ。

AH~早くこの街をでたいよ。

んな感じで今日は比較的まともな感じで締めさせていただきたいと。連休二日目。起きたら夕方の5時。名刺の印刷でサイバー部隊に連絡をする。

ワタシ…機械と地図はさっぱりなんですよ。ネットの接続も自分で出来ず。未だにプリンターの接続すら一人でできず、買ってから3年間箱から出したこともない状態。ココだって実は人に作ってもらったくらいだ。写メ以外からの画のアップなんて高度な技術は持ち合わせておりません…
by itsme.itsumi | 2007-09-22 22:52

by itsme.itsumi