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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

カテゴリ:時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸( 13 )

―ナットサット言葉集―

リューディ:人、人々
ボッグ:神
ドーミー:家
スメック:笑い、笑い
リッツォ:顔
ハラショー:良い・素晴らしい、
シューム:音
クロビー:血
ロット:口
ズービー:歯
オクノ:窓
トーリー:腰
ディム・ディム:ぼけ
グルーピー:馬鹿らしい・馬鹿みたいな
ドルーグ:仲間・友達=ドルッパ
モズク:頭=ガリバー
ノッチ:夜
チーナ:女
グラズ:目=グラジー
デボーチカ:女の子
ルーク:手・腕=ルーカー
ゴロス:声
トルチック・トルチョク:殴り、ぶんなぐ(ったり)、打つ、殴る
ボルノイ:吐き気
カーマン:ポケット
プレティ・ポリー:金=デング=カッター
ベスチ:もの・こと
プロット:身体
オディン・ドヴァ・ツリー:1,2,3
スロボ:言葉
メスト:ところ
ボン:臭い
ベック:男
ポル:性交
ラドシー:喜び
フィリード:遊んだ・プレイした
スタリー:古い・老いぼれ
チプーカ:ナンセンス
ナゴイ:裸
シャイカ:ズベ
ボルシー:でかい=グロムキー
ポドーシュカ:枕
ノガ:足
スパチカ:睡眠
ドゥービードゥーブ:良い・OKな
プラティ:服
ゴボリート:しゃべり
マレンキー:小さな・小さい・少し・ちょっと
グルーディ:胸
ウーコ:耳
グーバー:唇
ラズレズ:むちゃくちゃ
グラズニー:汚い
ビトヴァ:戦い・争い
ソビエト:命令
オッディ・ノッキー:一人
チェロベック:男
ドルッパ:グルーブ
ズブノック:ボタン=ボタン
ボロス:髪
ピー・アンド・エム:両親
ウームニー:賢い
スコリー:早く・すばやく・直ぐに
ジーズニー:パンティ
ヤーブル:睾丸
ガティワッツ:ガッツ・内臓
プラッチ:泣き
チャシャ:コップ
ウーザニー:ぞっとするような
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by itsme.itsumi | 2007-03-30 00:21 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸
―モロコにベロセットとかシンセメスクとかドレンクロムなんてなベスチをいれて飲んじゃう。そうすると、すごくハラショーな十五分間が楽しめるんだ。“神様と天使と聖者たち”がおがめてさ、その一方じゃモズクん中でもっていろんな色がバンバン爆発するのが見ていられるってもんだ。それとも、よくいわれてるように、ミルクん中にナイフを入れて飲んじゃっていい。そうすりゃ、すごくナイフみたいにシャープな気分になっちゃって、なんかきたねえ遊びがしたくなっちゃうんだー

NoFuture底レベル-18

「くる」頃だ。その前にまだクリアーな思考のできる内にこの店をブラザあんどシスタ達にうまく伝えることができるか?
今いるメスト、フロア全体が白を基調とした作り。床も当然に白く、又、床下からもライトアップされてて、店の中、逆にライトダウンで暗がり、床のライトアップで、いくつもの色の人影が壁に映し出されて、影ばかりが色んな色彩を帯びそこまでうるさくもない音楽にユラユラしている。やデボーチカがそれぞれの効果を体感しながら、ユラユラ踊りをしている。中には何を食ったのかユラユラではなくぼんやりとした目でソファー隅のほうで座り込んだりしている者もいた。
そして、白い床をエリアごとに区別するのか、他の緑や青・黄色などの閃光が他のフロアーへと続くドアーを照らして暗いが何もかもが見えないというわけではなく、輪郭だけが浮かび上がる程度の明るさで、マルチックもデボーチカも現実より多分、2~3割りナイスにみえる。

「会員制」のその秘密クラブはやっぱ違うよねー、そこらあたりのクラブとは、などと自分は嘯いてみるのだな。時計をみた、一時間と15分……このぞわっとする胸騒ぎ……ぼわんしだしたプロット全体、現実感を麻痺させていく脳の感覚。
きたか?って三人で話している。試しにオッディ・ノッキーその場を離れ、速いシュームの流れる方向へと歩いていき、ドアーを開けて爆音の中に入ってみた。

みろよ、居合せる客、まんまアーティスト、気取り、っぽい輩、カンチガイスト。オレってイケてるだろ、キテルよこの空間、みたく誰もがオレイズムも遺憾無く、遅滞無く発揮。サングラスをしたまま遠目にみても、ありありと自分の肉体美とかを個性を強調させるやつだとか一目でわかる性倒錯者だとかがみえて。こじゃれた、オレイズムの持ち主、線の細いマルチックやデボーチカがフロアーに垂れ流されて人間の屑の掃き溜め。あぁナイスなマルチックがうじゃうじゃといる。なんてハラショーなんだ!ここは!

ズドゥズドゥドゥドゥスコスコスコスコズドゥズドゥドゥドゥスコスコスコスコと低音の速い四つ打ちのリズム……サイケ……シュームが身体中に爽快なズブークが真っ直ぐに打ち抜く。脳を打ち抜く。そして徐々に自分は現実感をなくし始め視界がズレた、ぼやけてきた。グラリとする平衡感覚の消去、まともなフリはできることはできるが、どっちだって構やぁしない。ラズレズになりたい。どーやらさっきのベスチがマレンキーキマりだしたよーだ。まだ浅くって、まだまだ現実をきっかり把握できる意識も感覚ももちあわせているんだけれどもね。まだ浅いんだ、コレくらいじゃ。知ってるさっそんなことくらい。

いつの間にか先の妖精がいて、ゆっくり横に来て含みスメックを浮かべてやっとウェルカムな感じで
「楽しんでって、お好きなものをどうぞ。自由になんだって持って帰っていいから」と甘ったれた声で言い残し、また入ってきたガラスのドアーの方へと戻っていく。寒空の下で客をもてなすためにね。自分には違ったけど。ウェルカムさは皆無だったけれどもね。

中、とにかく速いシュームが爆音で流れ、射抜くよーな光のオンパレードであり、実に楽しいことといったらありゃしない。いやこれは暗がりとさっきのベスチのせいだ。爆音がそうさせ、感覚をどこまでも拍車をかけて知覚を麻痺させていく。遠近感が掴めない。どーせどこもかも張りぼてで、朝が着たら幻滅してしまうであろう取り合えず暗がりと漏れてくる早いシュームとが今は徐々に鈍ってきた感覚でイケてるよーにみえるだけだ。ありあわせだ。それもいいだろー。どこまでも白という無機質さやメタリックなサイバーさの人工的な温度のない空間、非現実的なものから現実のワタシはより遠く離れた異空間につれてってくれる。前面のボルシーな画面からはサイケデリックな形をなさないような色がいくつもいくつも映し出され、自分に向かって挑発しやがってた。
仕切られた他の空間の隙間からもまたポップでリズミカルな低音やシュームなんかが時々ドアーが開く度にマレンキー、ドアーの開閉の間、漏れてくる。そんなとこに、あのデボーチカ二人がワタシを見つけ出し、さっきのカウンターに腰掛、酒を煽るよう強制されるよーに連れ出され又、酒なんかを飲ませれている訳。駆けつけ一杯ってやつなんだろーが、さっきやったやんソレ。飲みたくない酒を付き合いで、クウキヨメで自分は飲んでいるのだった。水が欲しい、喉が渇く。当然、興味は酒や屯する細いばかりのマルチックではなく、あの速いシュームの溢れかえるあっちが気になっているってのに。踊りたかったのさっ、何もかも忘れるくらいに。
酒を一杯だけ飲み干し、自分は速いのが聞きたいからとだけ二人のデボーチカに告げ、オッディ・ノッキーでまた向こうにあるさっきのドアーへと歩いていくのだった。
デボーチカらも完全にニタニタしくさりだし「きたぁー!!!」と二人して抱き合っていて目元・口元、いやリッツオ全体が弛緩しきっていて見苦しいことは見苦しいが、同様な効果にキマっている自分も、何故か今だけ、らぶ・あんど・ぴーす、穏やかな気持で受け入れるのもアリであって、でも、あのニヤけ面みてると自然と自分は口元は引き締まるんだった。多分ね。意識することを忘れはしなかった。
だんだんと速いシュームと光でプロットを打ち抜かれているとワタシは音はまりが強く深くキマってきだした。遠近感がぶっ飛び、画面から色んなものが飛び出してきたり、シュームが!シュームが!現実を消し、世界で自分だけ、オッディ・ノッキー、だってボックになったかのように優しく穏やかな気持になるんだった。
爆音に誘われるまま身をくねらせ、マレンキー疲れると壁に寄りかかって隅で小さく身を屈め、汚ねぇ床に落ちていた銀色の紙切れをじっと凝視していると、その紙が、ホントはガムの屑とかその類のものなのだろーが、コレがだんだんと自分を包むくらいの大きなものへと変化していき、ワタシを悪意で包もうとする。両のルーカーで大きくいやいやをしてそれを払いのけても払いのけてもべったりと包み込んできて、そのまた邪悪なものが身体や脳を離れない。シュームに合わせてチカチカと時間を止めるような感覚を湧き起こすライトの灯り。邪悪な考えが浮かんきたら、そこいらでニタついて踊ってやがるマルチックなんかを全員トルチョクしてやってもドゥービードゥーブな気持にもなった。視界に映る全てがマレンキースローでマレンキースコリー。それでやっと不愉快だった記憶はぶっ飛んでくれて、ただただ多くのマルチックやデボーチカと同様ズルズル、ダラダラとニタついて踊るばかりだった。
音に嵌っている。サングラスを外しスームカになおしこみ右目を閉じて片目で左のグラズだけで腐れ切ったこの世界をみてやる。口元は緩まない。ただヤーズィックがどこまでも長く伸びていくのだった。

ヤーズィックが伸び、グーバーを舐めながら左のグラズだけで見えるものを見、ユラユラと踊っている。瞬きをスコリー何度も繰り返すとグラズに映る全てのものがコマ送りの映像となって光りなんかも立体的に浮かび上がり空間が歪む。光を受けた影が天井に向かって色んな色でぼんやりと浮遊している……丸いものがぼんやりと暖かい丸いものが上から降ってくるんだ。ルーカーを差し出してそれを抱きしめたくて仕方ないが掴めない。そんなことに焦燥感も覚え始めた。

これぞ将に!狂乱グルーヴ!!

今宵もちんけな安酒や怪しいベスチに溺れたくて田舎者の集まり。人間の屑の集合。恥の極め。バカ共よ!朝まで踊り明かすがよい!
ただ、世界は今、オレのものだ!
汚ねぇもんもキレーで美しいもんも全てオレのものだ!
この夜はオレの為にあるのだ!

全能感がすごい速さで脳を痺れさせ、また、酒をもったルーカーは小刻みな震えを起こし、で、ライターでもって落ち着こうと隅でガンに火をつけるためその火を見続けていると、徐々に瞳孔が開いていくのが自分でもはっきり分かった。あとどれくらいこんな時間が続くのだろーか。
アルコールと摂取したベスチも完全にキマっている。一通りいつもと同じ全能感を堪能すると、頭を振るなどバカげたことをやっていたらどーしよーもない恐怖が急にやってきた。それもほんのつかの間のことである。すぐにまたアッパーで踊り狂える、あいつらのようーに。まだ続くのさ、この時間が。永遠と思われるよーな時間がね、まだまだ味わえるってもんなんだよ、ソレも解っている。だからこの恐怖だってドゥービードゥーブだから、落ち着けよ、とゴロスにだしてみたらホント一瞬にして恐怖が消えただろ。
時々まともな思考が鮮明にガリバーに生え、このディム加減に自分でもウンザリとして、ワタシは店の片隅に身を潜めるかのようにして座り込み酒を片手に、ただただ遠巻きに、自分とは全くに無関係と思いたい異次元の生き物の仕業をみている。だがね、ホントのところはワタシだって既に異次元にトリップしていて大した変わりはないんだけれどもね。
オレだけは同化しない。
強い意志を持って、無関係さを装いながら狂乱しくさったグルーヴの群れを眺めているのだ。すでに同化してるっていうのにさ。どーにかしてるよ。左のグラズだけでヤーズィック出してそこいらのリューディーを射るような目線で揺れているのだからね。狂乱だろ!?

時間の感覚が完全にわからなくなり、だがずいぶんとながい間、ワタシは音はまりをしていたようで、疲れなんて全くナイんだけれども、ドルーグらのことをふと思い出し、ゆっくりとムーディーな気持で飲めそうなドルーグのいるバーのあるフロアーに移動した。そしてすごーくすごーくすごーく穏やかで優しい気持でデボーチカらと談笑し、時々はマルチック達とスメックしながら酒をくらっている。デボーチカなんからは横のマルチックに寄りかかってべったりと身体を張り付かせ抱き合ったりしたりしながらね。気持がすごーく穏やかなんだ。

やっとイーブンだろ。きっとイーブンだ。


―「まだ死ぬには若すぎるよ。君の将来には何でもあるじゃないか」
「ええ」とおれは苦々しくいった。「偽物の乳房みたいなものはね」―

NoFuture底レベル-19


マレンキー飲んだ後、お勧めのメストがあるといってデボーチカらがワタシを促し、また別のドアーを開けた。真っ先にグラズに飛び込んできたもの、これもまたライトアップされた、緑に浮かび上がる便器だったのだ。

「ここってコレが一番のウリなんだぁ。どれにしよっかな」
デボーチカ二人は又
「白がいいの。白がいいの。断然、白よね、ね、可愛いぃー」と白を目指して二人できゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃいいだした。ニヤケ面で。そしてまた二人してなんかを酒で飲んでいやがったんだ。

自分はこの頃になると随分とベスチの効き目も切れてきたのか、正気なフリか、ほぉ、今、芸術というのは便器まできたんのかい、なんてなことを思って、そこいらに散乱、いや、考え抜かれての配置にある便器をよくよく覗きこむ。
浮かび上がる便器の下には暗がりでよく見るとベックがいたのだった。

どういう風かってと、多分、そこは床下が1メートルくらい低くなっているようで、で、中のベックが立っているのか座っているのか、外からみれば、便器がフロアーから30センチくらいな所に透明なプラスチックの箱の中でオブジェのように存在、鎮座しており、そのような趣味嗜好を持つ者が、クリアーな箱を除き、ライトアップされた便器に跨る。糞、尿を垂れ流すのか、便器の中の男が、好んで飲食してくれる、ヤーズィックで舐めてくれるのか?と、どーやらそんな仕組みになっているらしい。実際に、あっちの方のでピンクにライトアップされた便器にズボンやパンツを下げ下半身剥き出しの男が、ジャストなタイミングで今ワタシの目の前でクリアーなハコをどけ、便器に屈みこんで恍惚の表情を浮かべながら糞だか尿だかを垂れ流して、そんな表情を浮かべていやがるんだった。はぁはぁ言ってるよーなロットの動きがここからでもみえた。

世界の片隅には、このような秘密結社、娯楽施設がどれくらいあるのだろうか、また、このような趣味人がどれくらい存在しておって、それもこのような片田舎で店が成立するまでに需要があるというのだろうか。その便器のベックはかかる趣味人なのか?金のためだろうか便器は?さすがに「かいいんせい」の意味が解った気がした。
世も末だ、全く。終わってしまえ、消えてなくなればいいと真剣に思いながら、自分はこの場をどう楽しんでいいのか全く見当もつかず、困惑しながら白いフロアーをただ俯きかげんに進んでいくだけで、みていてボルノイはするしウーザスニーなベスチにしかみえない。そしてこんなメストよりまた速いシュームで踊り狂い、目に見える現実を消去したくなってきて、ハラショーを増したいばかりに、デボーチカに話しかけ、まだ残っていた虫のような形のする黄色のベスチをもらって奥歯で噛み砕きながら、手に持っていた酒で一気に流し込む。そーするとそれはホント、ハラショーに虫の如く、グチュっという君の悪いシュームをロットいっぱいにを立ててワタシの唾と交じり合ってもっともっとガティワッツの奥の方に融けて流れて行き細胞の隅々までに染み渡ってくれるはずなのだ。永遠なんてものはないんだよ、ホントはね。ここにはまがい物しかないんだ。
「白」の便器で盛り上がるドルーグ達を残し、その先に続くフロアーの緑に照らされたドアーを開けるとそこは今度は、犬に犬、小型犬が何匹も群れをなして蠢いているではないか。なんだココは?

似たような顔つき、真っ黒な瞳、潤ませ、尾を振り、キャンキャンと脳天がかちわれそうな高い鳴き声をあげる犬達がいて、その中の何匹かが自分に纏わりついてくる。犬の群れが店のあちこちに見える。

きゃんきゃん鳴いて擦り寄ってくる。可愛いな、この白いチワワ、カワイイな、便器と違ってコレは精神的にも癒しかなぁーと、どれ頭でも撫でようか、私は屈み、そして驚いたんだ。

可愛げな犬と思いきや、それは犬の形をしたぬいぐるみのようなもの、ようなものと形容するのは、それがぬいぐるみとは思えぬほどのリアルさで犬の姿をし、しかしその下は便器同様、リアルぬいぐるみの下は人間。それもベック、マルチックじゃなくってややスタリーなベック。可愛いぬいぐるみを頭から被って、あとはどんな仕組みになっておるのかわからんが、さっきのアップライト便器と同じであろう、被りものの下、濡れた瞳の奥はギラギラと眼光が鋭い男のグラズがみえるんだった。

「何だこれっ、気色わるっ。」昨日から何度、ゴロスにしたスロボか!苦さの残った口の中一杯に溜まった唾をぺっと吐いた。その唾を自分の一番近くにいた犬がヤーズィックで受け止めた。纏わりついていた犬を、抱き上げる事を当然自分はやめた。

ここにもいた別なスリムなパンツをはいたマルチックの近くに犬が何匹も群がり、マルチックはここでもまた恍惚の表情をしながら自ら上半身に身にまとっていたプラティを脱ぎ捨てフロアーに寝っころがった。沢山の犬がマルチックに群がりペロペロとプロットを舐めている。マルチックは上半身だけでは満足できないよーで、人目も憚らずにズボンも下着も脱ぎ完全なナゴイになって、この犬どもに己のヤーブルや尻の穴までも舐めさせている……犬のグラズは濡れてみえるがその奥は眼光も強くギラギラしているというのに。
可愛げのない犬達だ。何が便器だ、何がチワワだ!嘘じゃないか!全てが!偽物の張りぼてばかりではないか。リアルな世界と同じだ。

見ているとマルチックは群れて舐めまわしているその中から、一匹、或いは一人を選び出して、個人的に交渉、マレンキーな声でゴボリートしだしたようだ。それをみて、他の犬は金づるを逃した、じゃーしゃーねぇな、ってどっかへ一斉に立ち去って行った。新しい今夜の金づるをみつけるために。




―「ま、ま、これでなにもかもおしまいだ……これで何もかもだ。おれやることやっちゃったな。でも、おれ、まだ十五歳なんだぜ。―
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by itsme.itsumi | 2007-03-30 00:13 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸
―「おれに何かいやなことをしたやつは、みんなおれの敵だよ」―


NoFuture底レベル-16



自分はもう、どうだっていいやという気分になって、そのまま開けられた後頭部席ではなく自分でドアーを開けて助手席に無言で滑り込んだ。だって後ろにはあの無思想でどーにも扱いづらいデボーチカが座っていやがったんだからね。まぁこの空気を変えてくれるんやったら少しガリバーは弱いが、こっちのデボーチカに好きなだけ喋らせているほうが気が楽だからだ。

田舎をぬけだして比較的シティっぽくなってきた辺りで、といってもそこはまだ田舎なんだけども、平日22時以降130分100円という100パーに車を止めて、駅近の安居酒屋など飲んでいる。先ほどの険悪なムードなど何のその、三人でカウンターに肩を並べて食らう。飲む。黙り込む。で、でも、自分は会話の途切れ途切れの間に、胸糞の悪くなる思い出したくねーような場面が映像として浮かびあがってきて、故の被害妄想、自己憐憫、自己嫌悪のスパイラルを一人ぐるぐるし、思い返し、ぐるっぐるっと回り回りし融けてバターになれば好いなぁ、私のモズクん中もなんて、このいたってネガティブさをわちゃー、と考えてみたりするのだが、気まずさの間を埋めるために目の前の白岳なんかをぐいぐいと口に無理矢理にでも運んでおったのだが、だんだんと、もう構わねぇ飲むぜ自分は、とラズレズに酒をあおり、思考も何も無く、本当にバターのように、体中もモズクん中も少しずつ軟らかな温もりに包まれだしてグラグラしているのだった。視界がぼやけてきてアホ面さげて。

いつにもなく三人で酒の進む日だった。二人のドルッパも自分も酔っている。じゃーもう一軒って、となりの串モノが売りの店に移った。
カウンターに腰掛けまた、同じ事をデボーチカが話題にあげ、同じ事をエンドレスに話している。それはさっき結論が出たではないか、と思ってもその話題を持ち出すつぅことはだよ、さっきの記憶が完全にないのか、出した答えに不満なんだろう。

あーこの店も、何もかもが何だかわからないものでべたべたしやがる、気色悪い、出された皿よくみろ、淵は欠けておるし、洗いが足らぬから何だかわからないソースみたいなものが茶色くこびりついたままじゃないか、気持ちわるな店やんここも。

皿やカウンターをぼんやり眺めていると、飲み過ぎも手伝って店中がぐるぐる回りだし、ボルノイがしだした。目の前には空になった手垢なんかでくもったグラスにマレンキー酒。

あーよう飲んだ。

さて、帰りますかいって駅に向かって三人でグラグラな頭でふらふらと歩き、けたけたと奇声を上げて笑い、やたらとぱんぱん手を打った。フリなんだけれどもね、ワタシはね。

私達がこの瞬間この町で浮いてないのは、今ここに居合わせる多くの者が何かしらかの隙間を埋めるように、酒を食らってぐらぐらふらふらやっていて、結局、社会の底辺的自分の身を慮っても、上の方に属すかもしれぬ道行くベック達も、己の人生に課せられた使命も天命も任命も解らぬまま、ええままよと、酒とかなんかベスチとか何とでかごまかしごまかしし、面倒な答えはさておき、今が楽しければよござんす、なんて哀しい且つ短絡的な答えに自らうっとりと自己陶酔するのであって、結果、シンパシー、共鳴して誰もが酔いの内に融合、感化、感染していき、この町の一角に立ち、町を埋め形成しているのだから。所詮、ディムの集合なんだ、この町も。どの町も。あらゆる町も。この国も。きっと。

三人してやっと来たタクシーに乗りこむ、白いシートにダラリと流れ込む。

「F市までお願いできますか」と隣町までデボーチカが告げると、運転手のスタリーベックは車用室内鏡越しに、
「時々いらっしゃいますから。構いませんが、高速使っていいですか」という。鏡にはオヤジのグラズ辺りしか映ってない。


ハァァァァァ~アッアッアアンッ、ハッ飲んじゃってぇ~あっあぁー飲んじゃってぇっ~。あとは、タクシー飛ばして自分のドーミーに帰宅、して就寝、ハッッ、そらそらそらそらそらエエ按配、ハッそうしましょうやっ、ハッ全く以ってそーしたい!ああんああんあああっあ、ああああんあああああ。
 心の中で和のテイストで合いの手を入れていたのに、いつの間にかリズムがアミノサプリになってしまっていた。自分の心中に存在するキャラクターが、いまや歌舞伎役者からメガネ男子になっている。同時にドーミーに帰って今すぐにでも寝たいという気持ちもだんだんと、ちょー待てよ、まだ飲んじゃってぇ~飲んじゃってぇ~てのをさぁ、あと一軒くらい楽しみたくね!?みたくねっ!に変化していく。


―だけど兄弟よ、いつも自分がニュースをこしらえてると思うとナイスなんだー


NoFuture底レベル-17

で、どこにきたかっていうと。デボーチカの行き着けだというメスト。酒場かバーかそのどちらでもないところなのかミックスなのか皆目検討もつかないままのとこにきた。高速をおり、国道3号線のバイパス、それもおりて、デボーチカの指示の元だらだら坂を上り、だらだら坂をくだってそれを三回位繰り返し繰り返しして、山道に分け入る。山道をひた走って、やっと住宅地らしい灯りが、疎らに見え出したあたり、ここでって、会計を済ませた。
タクシーをおりて、真っ暗な闇の中で、ちょっと分け入った場所まで歩くとポツリと公民館の如くその建物はあった。もぅ住宅街なんてなものもなく民家すらなく月明りだけが頼りなくらい真っ暗であった。その建物だけがぼんやりと人工的なライトを帯びて浮遊しておるかのような……

あぁ寒っ、しかしよくこんなメスト知ってんなぁー何処か解らぬが田舎、この公民館みたいなところでホントに飲めたりすんのかよ、など普段から飲食店とかには全く疎い自分だが思うのであり、デボーチカらに着いて行くばかりであった。
その公民館の如き建物、月明りと人口の灯りで浮かび上がりの中よくみると、コンクリート打ちっぱなし、所々が白いペンキで被われていて、それが至るところ剥落し一見近代的にみえたが実は年季のはいったスタリーな無機質さとハラショーな底冷え、卑猥な落書きやスロボの殴り書き、地下一階がパーキング、二階三階が店という作り。パーキングから店に続く階段を、私は寒さにぶるぶると震えながら最後尾に着いていく。階段には煙草の吸殻が固まって、その他のゴミ、ガムの食いカス、銀のクスリの包装紙などがあってみすぼらしく汚ねぇが、自分の行きつけの速いメストの雰囲気も醸し出していて、ココも案外、イケてるんかいなと思った。少しだけアッパーナ気持が訪れてきて。

階段を登りきった所、グロムキー正方形の鏡の銀の扉、真中から、左右に分かれ、ドアーがあく。のだが。
そのドアーの前に、大変ファンシィーでファンタジー且つメルヘンな者が立って、来る客を出迎えてくれてるということらしい。

妖精のような……形容し辛い人間のよーな……
ねぇ、ファンシー且つファンタジーメルヘンな人間をどーカテゴリーすればいいのだろーか?人か妖精か男か女かくらいの区別は、私でも判別は出来ると思うのだがね、この者を妖精というカテゴリーで言いきれば、まぁ見かけはけったいで、奇妙奇天烈なんだから、言いきれなくはないが、例えば、妖精をみたと私が言った場合、世間の者は私を白痴、阿呆者扱いする事はあきらか、ことによっては病院送りであろーよ。だって社会全てにおいてもヨロシク疎外感くらってるハミゴな自分の存在感。だから、妖精とは言えないのであって、妖精のようなと言うのがやはり適切であろう。そんな者が立って出迎えてくれる。

その者、身の丈、一メートル八十センチセートル以上というくらいだろうか。ボルシーだ。デボーチカがずいぶんと見上げながらそやつと話している。身に纏っているもの、身体にぴったりとフィットした感のロングドレス。スカート部分、幾重ものフリルがあって、イメージ通りの妖精の井出達。ドレス、或いは童話の姫の着てたやつ、薄衣、白雪姫のドレス様。フィットした上、フンワリな下。着ているものの色彩はめちゃくちゃで尋常にはありえない色彩感覚の持ち主らしく、それがまたウリででもあるのだろーか、でもファンタジーさだけの統一感でキマっていやがった。背中のあたりには、後光?羽根?なのだろうか。羽根だ、羽根。後光の如く有難さ的なものは全く感じることのできない、羽根のようなものが付いている。身の丈にジャストサイズな羽。世間一般ではこの羽モノが随分と流行っているのだろーか?先の孔雀といいこの不吉な妖精みたいなものにマストアイテムな羽がだ。なにが羽だっ、いたって馬鹿臭いだけだ。
向かって右手、奴にして左手、床から顔の高さまであるメルヘンチックな杖、スティっク、なぞをナイスに手にがつりと握っている。何かの拍子に、例えば、疎らに過ぎ行く車のライトや、ドアーの奥が開き中の光が漏れてきたりだとかで、光が当たるとスティっクがキラっキラっと輝いて光るんだ。本当に変身だなんてことがかるーく出来そうだとか思う。コスプレ感覚で、簡単にだ。ますますけったいだったのはそいつのリッツォ。髪は、中世のヨーロッパの貴婦人並に真っ黒な黒髪ツヤツヤを高々と結い上げ、モズクが相当に膨れ上がっていて、それにティアラとティアラから垂れ下がったキラっキラっ光る人口石も何かの拍子から漏れる光を受けてキラっキラっ。リッツォは、端正な顔立ちを殊更、強調するかのように線をいれ、影をいれ、ごってりとつけつけしておる。何が希代かって?リッツォの色。翡翠の蒼、濃い紫、紺、青、水色と上から下に向かってグラデーションをつけながらだんだら。だんだら、だんだら、ドレスともにファンタジーさの統一感の統一感で青系でだんだらに塗られているのだ。
デボーチカがその妖精と会話している間、私は色キチガイなやつの結髪、だんだら顔、ステック、メルヘンドレスを不躾なまでに凝視していた。大変にメルヘンな者だなぁ、という好奇の眼差五割弱、又、世も末的末法思想な眼差しが五割強で、そいつを見ていた。あとこいつの目線、ね、別にワタシに対してのオマエはいらないから感という、ありありとした自分を受け入れないもてなし方にムカつきもしながら。

自分の心中ではまたもや新しいキャラクターや場面の設定が戻ってきて、また何かが始まる予感だ。

「ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか、妖精やってもええじゃないか」と戯けたことを叫びながらやつと同系の衣装をなんかしら加工して土民達がエキセントリックにぐにゃぐにゃになって道端を横行している……道沿いの食べ物屋の饅頭を盗みとったり爺ぃや婆ぁなんかをなぎ倒しながらどこまでも目的もなく、気分にというかノリに任せてどこかへと流れていくのだった……無目的に盲目的にどこかに流れ着こうとしているみたいだ。しかもただのノリだけで、思想や思考なんてな高尚なもんとかなく。何をどーしたいのかなんて全くこっちが解らないのは、その暴力や非道さの根源的な目的なもんとかない緩い感覚やノリに任せて、でスメックしながら誰彼構わず行われていることであって
「まぁ、そんな事って!御慈悲を!」店子の若い町娘が略奪されゆく饅頭や茶菓子を両手を広げて懸命に守っていて、でもその傍若無人な完全に己の繰り返す行動に、ファンタジーな全土民が心酔しきって、逝ってしまってる人間にはそんな言葉は通用しない……ええじゃないかええじゃないええじゃないか!!!土民達は自分達のアナキーさにますます興奮しくさっていき、隣の酒屋なんかも襲撃。店にあった壺を両手に持っては叩き割ったりしながら
「イケてんなぁ。イケてんなぁ。」など言って酒を煽ってはビーフジャーキーなんかと食い合わせて楽しげであった……誰もが皆ニタついていて略奪や暴力を全く止める気配がナイのだ!カオスだ、コレは。カオスとかいうレベルでもないノリなんだよ、かっるいね。

「うふっ、それにしても久しぶりよねー、一ヶ月ぶりくらいかな?二人とも最近こないじゃん?元気?」なんて鼻にかけた声で甘ったるい口調で妖精はデボーチカらと話している。どーやら新入りは自分だけでこの二人のドルッパは顔見知りだということらしーことが、短い会話の中から読み取れる。

三人で個人的な会話がようやく終わった頃、ようやく私の存在にも気がついたように、やっとのこと妖精はワタシに始めて気付いたかのよーに自分に向かって、
「ここは会員制なの」と黒く塗られたグーバーから「会員制」だけを殊更強調して話しを向けてきた。自分にだけカイインセイという言葉を強調したかのように感じる言い方だった。

癪に障ったさっ!みすぼらしいなりをしたもんは用無しってことかいな?そりゃー手元には新旧取り取りの野口と夏目が二枚だけ、二千円しかもたないが、おほっ、心強い仲間もおって今日の償いはこのドルーグがするんやからもっとウェルカムな感じで出迎えろやっ、こっちゃー客なんだよ、客。迎えろやっ。モズクの一つでも下げて、ウェルカム的なスロボでもって暖かく迎えろやっ、ディムが、ディムがディムがディム野郎がっ、ムカつくんだよ、てめぇのそのカイインセイってスロボのズブークさが!除け者にすんなや、オレだけを迫害すんなやっ!
どこまでいってもどこにいってもワタシの存在はウェルカムじゃないよーだ。こんな場末ででも自分の居場所はなく、邪険に扱われている。

あーぁ、断れないばかりにこんな片田舎の訳のわからない会員制の秘密結社のように連れてこられてきて、3~4万も大金をはたいて得たいのしれない、痴れものと交わっていかなきゃなんねぇ、これで来月も貧乏せにゃならんのか、参ったよ参ったよ、ホント、でもいやーもしかしてここはというかオマエラが言い出したことやし償いの代償としてその他二人が払うのが筋、払うのかもしれない、何なら経費で領収書切って丸くオッケイじゃないかいなんてことを考えていた。カッターはねぇーってオレは。

経費で丸くドゥービードゥーブーでこれで助かったと思いなおしていると、やっとのことで妖精が店のドアーに向かって歩き出した。明るい心持で闊達な感じで自分は歩いてみた。
「ハイ、いつものやつ」といって前を歩いていたデボーチカが振り向きカーマンから色んな形や色彩のベスチをとりだし、「どれでも好きなの喰って」とゴボリートした。確かにケミカルな、まぁええやないか、今宵はケミカルの摂取も。そーだろ?イーブンなところに持っていくまでにはこんなアイテムだって相当にナイスに必要じゃないかい?マストだぜっ今宵は。スコリースコリーイーブンにせなならんのやから。
確実に約束されたハラショーなナイスな時間が欲しいのだ、死ぬほどに。それもできるだけスコリーに。スニーティなくらい現実を消去し、現実ではありえない世界をみせておくれよ、三半規管を揺るがして現実を消してくれ!真摯に願っている。ボック、神様とかじゃないベスチに。

妖精、デボーチカら相変わらず、でねっとか、あん時のぉとか、ほらーとか、なんとかかんとかで始まる会話をずっと続けていやがった。自分だけは俯いたまま、だが気分は闊達に、まだ受け入れられない阻害感を感じながらも、で、真っ白なフロアーの床ばかりみて歩いた。ディムなやつとなるべく関わらんよーに自分はスームカからサングラスをとりだしてかけた。夜、そして更に人工的な闇と光り、サングラスはワタシをますます怪しげにみせてるっていうのに……不毛だろ?そんなもの?でも隠すことだって必要なのだ。特にグラズだね。

デボーチカが出した一番形の歪でいも虫みたいな形をした気色の悪い黄色のベスチを二つ受け取って、さっきタクシーに乗る前に自販機で買ったミネラルウォーターでその苦いベスチを奥歯で噛み砕きながら飲み干した。すぐに効果は体感できないあと1時間はクリアーでシュールな現実がまだ続くだろー。酔いもマレンキー醒めかけた今となっちゃ、まだ時空も揺るがない。色彩も溢れない、超シュールな現実がフロアーの白と共にここにあるだけだ。不快感は消えちゃーくれない。
早くこの現実をぶっ飛ばして時間軸を麻痺させておくれよ。一瞬にしてこの意味もないふざけきった世界を終わらせてくれる感覚が速く速くきて欲しい。
白を基調とした部屋でメタリックなカウンターで三人で静かな酒を飲み干しながら、こんな田舎にこんな娯楽施設があっただなんてなぁ。そして、なによりも、自分よりずっとイケてない、従って下にみていたデボーチカらがこんなイケイケ感たっぷりな所に足しげく通っていたなんて。しかもカーマンからとりだされた明らかに怪しげなケミカルなベスチをあんなにも持っていただなんて。続く先のドアーからわずかに流れてくる音楽もスコリー。ナイスだっ!んなこと思いながら、まだ根強く残っている敗北感に打ちのめされていた。疎外感がヌラヌラと絡まっているのだった。あああああ。あああぁだんだんと寂しさが奥から湧いてきてマルチックに早く抱きしめてもらうか、ニタニタしながらクルクルと舞っていたくなってきた……身体の奥の方からぞわぞわとした落ち着きのなさが湧き出してきた。ルーカーの時計をみる、飲み干して一時間か、やっと「くる」頃だと思うとようやく自分も口元が自然に緩んだ。
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by itsme.itsumi | 2007-03-30 00:02 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸
―みんな地獄に落ちてバラバラになっちまえ。おまえらみんなが“善”の味方なら、おれはその反対側だってことがうれしいよー


NoFuture底レベル-12

 誰でも構わない、殴りかかりたい気持ちを歩を進める活力にしてみる。歩くスピードが早くなる。なんと言っても今朝方起き掛けにみた夢も格別にふざけすぎていた。緑色した鋏と人間の合いの子。そのファンタジーさに恐怖心というものは全くもってなく、自分はただただ笑って馬鹿にした態度をとっているのだった。

イラつく。

もっと暴力的なことを考えて歩くべし。手っ取り早くすれ違う馬鹿面をしたこのガキどもをジャガイモやなすびやトマトなど野菜に見立てて、もぎとって鎌でぶった切ってやるとか。トマトなどは近隣住人の所有する高級外車、ベンツなどに投げつけてその果汁を散乱させる。或いは今すぐに自分の部屋に駆け込んでジュウサーにぎゅうぎゅうに押し込んで、わけの分からない、形容できない色の、ひたすらに不気味な色の、見るからにまずそうな異臭を放つジュースにする。判別のつかなくなるまでに混ぜて、違う物体へ変化させる手助けをする……手助けだ。また単に空気銃などで打ち抜いて貫通。踏み潰してどろどろにしてやるという無駄。火中に放り込み炭になるまで焦がし続ける。害虫どもを靴でぐちゃぐちゃに踏み潰すことと同様。ただの無駄死に的なもの……。ついでだ。目の前に行く、この鈍臭い婆もダサい街娘も、ウォークマンからがしゃがしゃとやたら大きな機械音的な音を漏らしながらだらだら歩くこの腰パンも、目障りだ。消去してやろう。より暴力的な手段で。またより残酷な手口で。さらに暴力的な事柄を考えつつ、ニタついていた。今日も今日とて笑いを浮かべて暴力的なことを妄想するというのは、もうこれは立派に鍛錬という域に達することだと思う。何処まで凶暴な考えが出来るのだろうか?

一撃で完全にぶちのめすことができるであろうか……その一撃を逃した場合、女である自分は逆にやられてしまうという危険もあるし。これは十分に検討すべき問題である。とりあえずイメージトレーニング代わりに次にすれ違うハゲをどう攻撃するか……
これを積み重ねていくことで、いつか自ら実践し、この町中が哀悼の意で飾られる花でいたる所が埋め尽くされればいいのに。もはや笑いが止まらない。これでは目立ちすぎる。
ハゲとすれ違う。一撃、瞬時にて人間ハンバーグの出来上がり。

一人一殺だなんて甘いこと言わずに、やたらめったらと次から次にやってくる人間を虐殺マシーンにかけていたら時間なんてあっという間に過ぎていった。時間が経つにつれ強くなっていくこの殺戮の欲求は、どんな形で埋めればいいのだろうか。

うめる。うめられる。うめてやる。うめられてやる。「られる」という使役。「やる」という上からの物言い。「うめてやる」と「うめられてやる」はどちらの方がより人を小ばかにできるのだろうか。またしてもくだらねぇ思いが過ぎった。自分にはこれが少々多すぎるのではないか?


―あ、兄弟よ友だちよ、まるでひと時代みたいな気がする。世界の始まりからその終わりまでのようだー


NoFuture底レベル-13


 川に掛かる橋を渡って、気持ちの赴くままに川辺へと繋がる叢の小道を降りて行き、気持ちのまま、黒い色の水の溜まった溝のようなボンの水や魚の死骸、家電製品がぶちこまれたりしている川辺に立つ。川岸のヘドロや死んだ電気製品を目眺め、臭いボンに己のプロット全体が、さらされていても全くなんら思う所はなく無感情であった。成敗という思いの他は。
自分も似たようなベスチだからであろーか、その死んでしまったベスチに同化していた。ワタシはこの時だけ死んでいるかのよーだった。思考も止まっていた。沈みきれない腐った冷蔵庫の残骸、まるで自分のようだ。世界から自分だけが取り残されたように思えた。
思考が出来るようーになったら襤褸小屋に成敗しにいかねばならんが、続いて訪れる赴きの第2の気分に任せてもみた。    
橋の欄干に寄りかかって、そのまま欄干の根元に座り込む。グラズを長い時間閉じてみて、しばし沈思黙考してみた。ナイスに思い浮かぶものは、ウームニーなスロボとはまったくの無関係の真逆のエロ系な思考で、やはり先ほどのどこまでも扇情的な画、卑猥な囁き。特定のシーンの一つ一つまでが記憶の残像として残っていて、ますますワタシが情欲されまくられ、気持ちが高ぶり誰も居ないことだしノガを開きここは一つオナニーでもしようかなっなんてなことも思ったのだった。

 忌まわしきスロボであるオナニーっていうズブーク。

おほほ、きゃつらを成敗した暁には飽くなきオナニーよほほほ。そしてポルだ、リアルに。マルチックを何人も従わせ入れたり出したり早いメストでショータイムの如く繰り広げてやるのだ!色んなベスチを色を混ぜ飲み干してながら……

 ジーンズのノックに手をかけケツまで下げると、ジーズニーがむき出しになった。ノガをがつっと広げそして、中心を烈しく指で刺激してみたら、何故か気分は一新。アー今はまだ快楽よりも成敗だろと急に我に返った。そうだ、なにもこんな汚ねぇ川の袂でオナニーなんてやっとる暇なぞなく、復讐心を無理やりにも鼓舞し士気をガンガンに高め、今、まさに一番自分に課せられた使命ってもんは成敗だろと気合を入れなおし、そうしたら速攻ジーンズをはき、ケツについた砂を叩いて成敗成敗と呟きながらまたもや目的の方角に走り出した。

 どれくらい時間がたっただろうか。どうにかこうにかベックの家まで辿り着いたよ、戻ってきたよ、イエイ、成敗の為にね。ブラザあんどシスタ達よ、あの襤褸古屋はもう目の前だぜっ。

 私はベックの部屋に殴りこみの侵入をしてやったよ。奇襲ってやつさ。


―オレはいつだってオッディ・ノッキーでやってくぜー


NoFuture底レベル-14


 見てみろよ思った通りだぜっ、まだあの二人はさっきの続きをしておって、グレードアップしとったのは三人で孔雀の格好をしていることだった。サイケデリックな色使いの羽や嘴、溢れかえる多彩色が埃を撒き散らしながら上下左右に目くるめく速さでワタシの前を駆け抜けていた。あの襤褸小屋がカラフルで雑然としていた。奇襲をかけた珍入者の私を三人して迷惑そうにみてる、だろ?解るかい?
 私が三人のいちゃいちゃを凝視、三人が私を凝視、三人と一人をお互いのグルーピーさを見詰め合ってる誰にとっても感じの悪い間……

 デボーチカが痺れをきらして、でもベックの嘴を握ったまま離れずに
「もぅ、なになになにぃー帰ったんじゃないの?つぅーか帰ってよ」とゴボリートした。

 こいつら全員地獄に落としてやるって決意をしたよ、絶対決意をワタシはね。この多彩色がますますいけねぇ。新しい遊びはワタシをますますイラつかせた。色んな色が破裂していた。ワタシのモズクん中ででも。

 私はベックに再びトルチックをくらわす。先ほど以上に急所を狙い、両のこぶしを握り締めて、ぐぅで、ハラショーにラズレズにガリバーやヤーブル、ガティワッツに狙いを定めて実にラズレズにトルチックしてやったさ。ベックは仕方なさそーに、が、またもや大して抵抗するでもなく、私にトルチックされ続ける。クロビーが流れワタシの殴る手の皮がズル抜け。抵抗しない姿に、ますます三人の今の関係を察し、私は悲しくなり、虚しくなり、悔しくなってますますトルチックする暴力に拍車がかかる。あぁ結局、ワタシは何も変化できぬまま時間をまたやり過ごしてしまった無駄に。無駄に無駄に無駄に暴力ばかり加速してオッディ・ノッキー失速するのだ。ここでも社会でも。何処ででもだ。
羽を毟り取りひっちゃかめっちゃかに投げ続け沢山の色が屑となった。それからぐったりとなったベックの首根っこを掴み、私はそのままベックを引きずりながら部屋の窓辺に座らせた。本当の成敗ってやつはどんなものなのかとか考えながら。答えは見つからなかったがそんなもん答えなんて在るわけない。ただ単純にこの程度のトルチョックや暴力だけでは満たされなかったからだ。
 窓辺にベックを座らせて、私はオクノを開き、とにかくあのべたべたするオクノを開き、そこからベックを突き落としてやったよ、ぽいっとだよ、しゃしゃっとね。かっるい感じで、ポイッと、捨てる感じでだ。自分が受けてきたこれまでの仕打ち同然に。
膝を抱えるよーな格好のまま、ベックはスローに落下していく、ゆっくりゆっくり、スローにスローにね。映画のコマ送りのよーにゆっくりゆっくり落下していく。薄汚ねぇこの卑怯ものめが、オマエがオマエの存在がだからオマエの住む町全体がワタシには不愉快だ。オレの存在を否定しやがって。オレの……オレの……オレの……
突き落としてやると少しずつ脳の痺れが治まってくれた。
たはは、窓の外は河だよー、浅いけど、河だぜ、河。

 河の中に蹲るベックを上から確認すると、私はルークをぱんぱんと鳴らし、踊り狂ったよ、さっきのベックのよーに。歌いまくったよ、君ハカワイイ僕ノ黒猫、赤イリボンガ良ク似合ウヨってね。パキパキに踊ってやった。
タンゴタンゴタンゴ、で気分が絶頂に達し、堪らず大きな複雑なスッテップをふんでキメのところでネコのポーズをとったのだった。

 因果応報、成敗成敗たはははは……ダケド時々爪を立テテ僕ノ心を困ラセルってね。たはははは。

 ここまできてやっと事の重大さに気付いたっていうか、こらぁ大変だって、デボーチカ、周りの近隣住人等でベックを救出しておる間も、私はタンゴタンゴタンゴォーーーーって歌っておったよ、舞っておったよパキパキと。音楽はちぐはぐにトランスなんかかかっちゃってるんだけれどもさ。この雑音。あー脳が脳が脳が!!!痺れまくる!!!成敗が成就されたし!!!

勘違いストのデボーチカはただただ、ヒドイヒドイ、と言っておんおんとプラッチし始め、続けて、彼はね、ね、ね、ラビットの上でも私の良きパートナーになってくれそうだったのにぃぃぃぃぃー、ひどいひどい、って。

 こらぁ完全にいかん、大変だ、ラビットの話しまで、ベックにしゃべってるだとか完全に邪気がまわっていやがる。次はこいつらとは思ったが根源のベックをやっつけた今はディムなドルーグは見逃してやってもいいだろ、な?そー思わないかい?
私は言ったよ、
「駄目だろ他人のものに手ェを出したりするとこんな面倒なことになるのだよ、ところで誘ったのはあんたから?ベックから?」なんて、下世話な質問をしてしまい、また、くそくせぇーネズミのようになった救出されたてのベックの姿をみて、モズクの悪い質問だなと、この2点でさらに自分の底へ落ちるレベルはさらに深いところとなった。底の底そのまだ底へと落ちていくみたいだね、ワタシは。
私の逆鱗に触れたこと、それも普段は俯いて誰とも視線も合わせず話すことしかできないクウキヨメの私が激変、静かにいやリアルに3Dに怒っている事それがまた逆に恐ろしく、そしてやることといったらベックを河に突き落とすなどの奇行、こんなビズムニーなデボーチカをコレ以上怒らせてはとドルーグらが涙を浮かべて歩み寄り
「ごめん、もう逢わないから」と言った。

そうそう、ザッツライト、始めっからそう言えばいいのであって、変に愛とかヌカすからこんな目に合わなならんのだよ、ホント。ほら、誰もがこんなに嫌な思いをせにゃならんのはお前達の軽率な行動に原因はあるのだから、まぁしっかり反省をおしっ、せいぜい泣いて私に許しを請いなさい、懇願したまえよ、はは、因果応報なのだよ、はは。

 だがホントはしかしだよ、果して私は何の因果でこんなことをやっているのだろうか。そしてそれが回りまわって自分の身に起こる「因果応報」ってやつはどんなものか考えた。
例えば逸楽を求めてベックとポルするとか、成敗だとかだよ。チプーカってなことってホントはこんなことだたっりするんだよね。


―しかし、おれがやってることは、やってることが好きだからやってるんだー


NoFuture底レベル-15


 そこに居合せた者、デボーチカなどを自分は部屋から追いやり、今、自分はベックと向かい合わせに炬燵に入っておる。あーあー全くもって痒くなりそうな炬燵だよ、たくっ。この頃になるとベックは、こいつはホントどこまでもディムだよっ、もうへらへらと笑っていやがるのさTVとかみながら。さっきのことはとうに忘れてしまったとでもいうのかい?もう一度河に落とさな解らんのかなどと、私は炬燵布団のチェック柄の色を赤・青・白・横に黄色などと指でなぞり考えておった。右手がズル抜けのままで興奮が治まってくるとひりひりとした痛みが感じられる。まだ羽の残骸の舞い散るこの襤褸古屋で。
そこに、襤褸い障子が勢い良く開き「あにきーぃ」というゴロスがして、見た目にも感じの悪いガキが入ってきやがった。アニキと呼ぶからにはベックの弟なんだろう。こんなに年の離れた弟がおったのかよって意外に思った。
このくそガキ、年の頃は10歳くらい、学生だろうな、ダボダボの白いトレーナーにダボダボのジーンズをトーリーなんかではいちゃって、裾を引きずっている。その緩々さが、本人には至ってオシャレ、イケてる感を醸すって、感じなんだろうけど、私にはカンチガイストの田舎のヤンキーにしか見えなかった。カンチガイストめっ、さすがIQマイナスぶらざーさっはは。つぅーかさ、客である?私の存在に気付いていながらろくすっぽ挨拶もできないでおるんだからねぇ。挨拶くらいするのが礼儀だろう?普通?それくらいさぁ。

 くそガキ
「あにきー、チャシャもってっからぁ」といって、雑に炬燵上に置いておっただせぇ、ここにもあのデボーチカのグルーズに描かれていた犬のキャラクターのついた、チャシャを掻っ攫っていきおった。雑に扱うから、中に入っていたコーヒーが私に引っかかったではないか。サイケデリックだった色彩の溢れかえるところに痣のよーなコーヒーの染みがワタシに。

「夜をフラつき 街灯の灯りを求めて
夜を求めて 蛍光灯に吸い込まれ
身を焦がす 我は蛾
蛻の身体には 首すじにお前のシミ
私の中を蠢く欲情 螫すような不安
掻き破って 七色の虹
絶望・孤独・曖昧・自我・失望・乖離・覚醒
倦怠・依存・懊悩・自虐的な嘲笑いに猜疑心の視線

現実を蝕むくらいに 不確実な今に融けて
現実に融けた 五月蝿い音達
心を囚われた 雌となる
螺れた記憶 蟠りの距離
蠱す光と 欲している闇の蜜
掻き破って 七色の虹
絶望・孤独・曖昧・自我・失望・乖離・覚醒
快楽・悦楽・安楽・短絡な連絡じゃ墜落か転落」

 遠い昔に、そう、ベックと出会う前、自分が作った「痣」という詩を思い出した。痣のように意味もなく無駄な色彩……あの頃自分は惨めで寂しくって人並みに誰かを求めていた頃、人に頼まれて書いたものだった。今、考えるとくだらなさすぎるが、まだ人間的なレベルからすると今よりはずっと上だったってことかな。

 不愉快指数はベックのへらへら、炬燵の気色悪さ、ガリバーの弱いガキによってぐんぐんと上がっていく。もぅこれ以上ここにいる必要って、いなきゃららん理由って一つもないだろ、このうすらディムけていやがるベックへの制裁もちゃんと加えてやったし、ここにぐずぐずおってベックに私が思いがあるだなどと勘違いされたくないし。ようやく立ちあがって、
「馬鹿なことは以後やらんこっちゃーねっ、そして私を怒らせないことだよ、クウキヨメなそんな奴が怒ると一番性質が悪いのだよ」と言い捨て、グーバーの端だけでばっちりスメックしてやってベックのモズクを右手で優しく撫で、襤褸小屋をでたのだった。最低なスメックだった。

気持ちはそりゃー、はっきり言ってさっぱりとはいかんよね。でも勘違いされるのは業腹、ってんで、つまりはさフツフツと湧き上がるイライラの興奮、業腹と判断する冷静さ、あとさ、しょんぼりって気持ちを行ったり来たりしながらこの永久追放なメストを去るのだった。あぁ右手が痛ぇやっ。

 家を出ると、先に帰らせたはずのデボーチカ、車の中で私を待っていた。こいつの行動はいつも予想内だよ、先の恋愛沙汰を抜いてね。車からおりてきて、
「ごねんね、本当にごめん、ね、悪かったって思ってるわ、ね、ホントに。でも、もう終わったし、絶対にもう逢わないからね、ね、仲直りにお酒でも飲みに行きましょう」そー言いながら丁寧に自分の車の後頭部席、ゴミや屑のようなもので散らかった所にワタシを座らせる空間を作ったのだった。

もぅその時分にはあたりは真っ暗で、空気は田舎だから特別に澄みきっておるし、星なんか瞬きまで見え、あーそういや、昔の昔つるんでいたドルーグから今と同じ様に夜空を見上げてさ、星の瞬きがみえるかい?それが見えるってことはさ、心に余裕があって幸せってことなんだよ、なんて青い話ししておったよね、ははは、笑えるよね、瞬きが見える今の私は幸せかい?って別に不幸っちゅうわきゃーないよ、でも幸福カテゴリーからは程遠いとこでささくれだった毎日を送ってる。デングもない。可愛いマルチックもいない。逸楽を分け合うベックはおっても、搾取されっぱなしで挙句の果てには、この仕打ち、コケにされてるし。意味のない成敗にソウルが疼いたりしている。明日など知らんと嘯いてみても、真人間的正しい方向も見出せずに毎日をやりすごす。無駄に、生産性もなく。ほほほ。はみ出してささくれ立っている、だから締め出される。愛なんて形のないベスチはみえないから信じない。胡散臭がられる訳、はみごよはみご。こんなにも落ちぶれてなりの果てはこの有り様。ね、星の瞬きのメルヘン話も当てにならないってことだよ。
次から次に訪れる悪夢も、度重なる嫌な思いも、搾取も伴う自己嫌悪も、くだらない思惑も、戯けた桃色遊戯も、どうにもこうにも上手くいかなさそうな己の人生も、全てひっくるめて、真剣に、ああーぁーぁー世界が今、いや無理なら明日、それも無理っすよね、じゃー1ヶ月後、待っても半年、待てても一年くらいかしら、我慢はいやなの、どうにか終わってくれますように、って大した信仰心も持ち合わせてはおらんのだが、こんな時だけボック神様って祈るんだよね。


とにかく世界は一瞬も止まらず回り続けているよーだ、世界は終わらない、それを解っておる。が、同じ時間というものが万人に共通に流れているってのはホントなのだろーか?いや、ホントもホントの真実だがね。
そして、世界の片隅で自分は何をしてるかってぇと。
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by itsme.itsumi | 2007-03-30 00:00 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸
―おれは、おれは、おれのことは、おれのことはどうなんだ?この中で いったい、このおれはどうなるんだ?おれは犬か畜生みたいじゃないか?―


NoFuture底レベル-9


「愛し合ってるの」だとさっ。ダサッ。スロボの端々までもがこのデボーチカから発せられると、瞬時にして一昔前のトレンディードラマーの様にダサダサになってしまうのである。いつものことながら、モズクの出来の悪さ、IQ0のピー・アンド・エムから生まれた当然、次はマイナスであろうモズクの中には何にも詰まってないエンプティー脳みそ。はたまた腐った半みそ。

 あーぁ、馬鹿臭くて付き合っちゃーらんねーと私は白け気分一杯になった。また悟った。二度目の怒りの沈静化。ラズレズにトルチックしてやって怒りのケイ点超えしていたんだが、このデボーチカのスロボで完全に白けてしまっていた。完全にいつもの冷静さを取り戻した。

 目の前で二人がグラズニー絨毯に座り込みいちゃいちゃとしだして、抱擁・接吻の連続、デボーチカ、えへっ、あはっ、とかなんて言ってくすぐったそうにその身をよじる、身体がしなる、犬のトレーナーの犬の顔が歪む、自分、蚊帳の外、疎外感よろしく疎外感、社会の底辺的底の深さを身をもって思い知らされるのであり、よろちく疎外感、泣きっ面に蜂の如きアンラッキーの続き続き不愉快・不吉・不幸と全ての不とつくマイナスが更に更新され、その方向へワタシ一人だけがぐんぐんと更に速さも増して落ち続けるのであった。不に失速していく。

 その頃、やっとのことであの例の追随のデボーチカがドアーを開けてこの場に登場した。
「ねーねーワタシも選ばれし者なのかしら?」

 デイムさがまた増した。くわぁっ、こりゃーたまらんく胸糞悪いわっ!猛烈に!デイムはうちやって、はよ帰ろっうーて、いちゃつきまくる二人を尻目に、後のもう一人も無視して自分の持ち物を手繰り寄せていると、この部屋に似つかわしいスタリーな型のTVのTV用リモートコントローラーが何かの拍子にワタシのルークがあたり、スイッチが入り、そして画面が写し出される。

 ぐぅいーーーーーん。電波音がウーコに飛び込んできた。画面にはどーいう訳かシャープのナゴイ特にグルーディの大映しとそれをわしづかみにし、揉みしだくスタリーの見るからにスケベなリッツォのベックの四本のルーカーとエロ系な単語盛りだくさんのスロボが聞こえてきた。でかい乳首の尖ったグルーディーが大きくベックの上下するルーカにあわせて上下して揺れまくっていた。

 始めはナゴイのシャープがキャハっキャハっスメックしていたんだが、ベックらの四本のルーカーが、透明なヌルヌルしてそうな液体を同色の透明なプラスチックの容器を傾けて取り出し、それをシャープのプロット、とくにグルーディーには丹念に塗りこむ。というか、液体で弄る。そうこうしておるうちに、三人ともが徐々におかしげな気持ちに陥っていったようで、シャープが、あっっはぁーはぁーとかアンアンいいだし、3人が絡み合い出した。

 んなもん、公共の電波に流したりすんなよ、猥雑、卑猥の氾濫もここまできたのかよと、より一層不愉快な気持ちはこのうえナシと思う一方、私は破廉恥なその卑猥の氾濫の画とやつらの高揚しきった喘ぎゴロスにともすればグラズがウーコが全くの釘付けとなり、扇情的なその画はつまり私の情欲を的確に刺激、レスして体温が上昇していくのだった。

 全てはベックがワタシを一回しかポルしなかったことから始まったのだった……全ては。


―「裏切りめら」おれがいった。「裏切り者のうそつきめ」……兄弟よ、この世の中で信用できるものって、まったくどこにもないんだー


NoFuture底レベル-10
 

扇情的な卑猥の氾濫を目にして、ワタシは確実に情欲し、他のベックかマルチックででもポルでもしてスカーっと爽快な気分になりたくなって、襤褸小屋を飛出し、田舎道をしょぼしょぼと歩き出したのだった。手っ取り早くいつもの狂乱グルーブの集う非現実的な感じのするメストに埋没したかったんだ、死ぬほどに速く。

 部屋を出る時にはベックとデボーチカはもぅワタシなんて存在しなかったよーに、相変わらずがっつりといちゃつきまくって、ウフウフ、あはあはいってやがった。 
 
 ワタシには猥雑・卑猥の氾濫のあの画となんら違いはないようにみえた。電波系でリアル現実にエロが氾濫して漏れている……そして自分もそのエロ系を欲しているなんて……

もーどーにでもなれよっ。やけくそな気分で歩き出した。方向の定まらないままに。


―街路樹へ出た時、おれは物を考えるってのはグルーピーな人間で、ウームニーにんげんはインスピレーションを使い、ボックが送りつかわせしてくれたものを使うことに気がついたー


NoFuture底レベル-11


 襤褸小屋でベックとのSEPなポル、それもオディン、いやぁーなにも回数に固執しておるわけではないよ、と何度も断ってみたものの、いやぁ本当はあるのかな、うん、あるのだよね、ガンガンに。そしてそのベックが直前まで私の倍以上、私のドルーグーとグルーピーなポルをしおった。しかも、自分にはなかった愛とかいうオプションつきで。

 ルックス的に自分よりは明らかに下に見下しておったドルーグと、愛など知る由もないと見なしておったベックが惹かれ合う、恋におちるといったことは全くもって予想外なこったよ!タカを括っておったよ!騙されたよ!いつかみたスニーティが現実となってワタシに降りかかりやがった。いつだってポイッと気楽に気さくに捨てることのできる存在感……生まれてきてスミマセンってのはワタシの為にあるスロボだったのか……
 もうあやつらのことは知らんとマッハで気持を切り替えてみて、通常モードで思考した後、自分も速いメストでポルをキメようとベックの小屋を出て行ったつもりだったが、キレーな空気の中で冷静に考えれば考えるほど、ううっ、ドルーグらもベックもますます許せなく思う気持があいつらへの無関心を侵略しだした。鬱陶しい、実に鬱陶しい、この複雑すぎる思い。

 あーぁ、そうさ、ワタシはベックとはポルするが、微塵の恋愛感情などない、あぁぁ、だからといって、私のドルーグー、それもワタシよりもルックス下、ディムなでダサダなデボーチカと二人が恋仲になっちゃうってことまで私はされなぁならんのかね?

 因果応報ちゅーが己の置かれたこの状況下を鑑み一体ワタシがこれまで何をしたっていうのだろうか。と参った。そして落ちた。

 悔しさと怒りでまたガリバーが、クリアー思考が、徐々に朦朧、思いが有り余ってこんがらがって錯綜し、ワタシは今来た田舎道を一気にベックの襤褸小屋に走って戻り始めていた。太陽が少しだけ傾いたのはそれは当然、時間も流れていた。でもまだ十分に昼のカテゴリーだ。まだまだ健全な日の光が穏やかな田舎を照らし続け、さらにもぅ一回煩わしくそれを思った。

 方向は全く判らないくらいに現実を逃避して逃げてきたみたいなのだが、日のあまり差さない陰気な場所を確実にちゃっかり目ざとく求めて裏道を歩くことは忘れてはいなかった。だって、そんなメストにしかワタシは居場所がねぇでいて、走ったり歩いたり、ションボリしながら、多分、随分と遠くまできてしまっていた。裏路地辺りばかりをだ。この時はまだ、怒り<悔しさ、まぁその二つしか湧かない感情のリミックスの中でだよ、悔しさの感情が勝っていたんだ。それが、がぁーっと走ったりし、自分の靴先ばかりみつめ、道路に溢れかえるゴミばかりが視界に混入、歩いていくうちに、怒り>悔しさ、当然二つのみの感情のリミックスでだよ、怒りの感情が大きくなっていくのだった。そして、こう、思ったのさ。

 ベックもドルーグもワタシが許さぬ、因果応報ってやつをこれでもかっていうまで、泣いてやめて下さい、許してくださいって、懇願するほどまでにみせてやろうーじゃないかいね。如いては私が戻ってくるまでの間、つかの間の愛ってやつをやってろよ。きょほほ、阿呆ズラさらせってYOそん時までは、だ。

 この答えに辿りついた時、ワタシはハラショーにばっちりニヤリとスメックが出たね。そしてワタシはさらに早く走る。あの襤褸小屋に戻らねばならん。制裁制裁制裁散々制裁制裁制裁。一人でぶつぶつ口にしながら不気味なスメックしながら。

ここのところで一番に心底楽しくスメックしたね、ホントに。不気味さから爽やかにスメックは豹変した。だからワタシはワタシを止められない。こんなハラショーなこと起こしたり消去したり自由自在にできるんだから!全能感が中心を走りぬけた……ああああ速いメストにああああ…速いメストに速いスコリーメストに一刻も早くたどり着かねばいかん……あいつらをぶちのめしてやった後は。
休日の夕暮れ前の時。田舎町の中心地の交差点といえども人も車も疎らで活気がない。寂れた街に、汚ねぇービニール袋が風に煽られててみすぼらしく所在無げに宙に浮遊。だが、ワタシの行く手を阻むものはなし、ずんずん歩を進めていく。このうらみはらさでおくべきか、とちょいと魔太郎になってブツブ呟きながらずんずん歩く。あいつらを三人をまとめてどう成敗してやるかとそのことばかり考えてサクサク進んでいく。でも、何かの拍子に、あの破廉恥が横溢していた、あの画のシャープのよがってだんだんとボンヤリ、トロンとしていく白濁した目つきを思い出した。撓るナゴイのプロットが揉みしだかれるグルーディが目蓋の裏に張り付いていて、グラズの瞬きの度に、目蓋にくっきりと鮮明に浮かび上がる。ワタシの目蓋にも歯が生えて、すり潰し煽情を飲み込む。
 手に持った買い物袋から葱が飛び出している年寄りプティツァとすれ違う。世間はホントにワタシと同じ時間が流れているのだろーか。不思議な感覚が体中を走った……
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by itsme.itsumi | 2007-03-29 23:57 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸

7,

―おれは身体ん中が煮えくり返るような気持ちだったが、それを一生けんめいかくして、静かに、
「リーダーってものがなくちゃならねえだろ。規律ってものもな。そうだろ?」誰もひとこともいわなかったし、うなずきさえもしなかったー


NoFuture底レベル-7


気弱な自分がドルーグらに詰め寄る。

 オクノの外からくるりと身を翻して、助手席にばーんと乗り込んでいってやったさ、自分は。乗る時にちらとみえた後部座席のシートは、汚れたヌイグルミの犬、肩からワタがはみだして。ペットボトルの可愛げな色の散乱、弁当の殻数個、わしゃわしゃしたパーティーとかでよく使用されているあのきらきらのやつ、名前はわからんが。あとバケツ、羽根のよーなものが二セットいや、三セット、四セット。これらの相互関係が全く見えないもので雑然として、ここもここで汚らしい。ベックの部屋といい、ドルーグの車といい。そーいう共通な所。車全体の空気はベックの部屋と同様なボンがしやがった。もぅ三人は同じボンがする者同士なのだろう。助手席のシートにはよりダサいデボーチカが買ったのか?真新しいばかりの地図・車のエアコンでとけだしたチョコレート。自分はその溶けかかったチョコレートを銀紙の上からぐにゃりと握り締め、ぽいっとかるーく後ろに投げやった。できることならもう片方のデボーチカに当たれ!と願いながら。当たんないよーに投げてしまうんだけれども、実際は。どーせ何処に投げた所で、溶け出したチョコレートで汚ごれよーと元がこんな感じで汚れてるんだし、構わんやろーと。大して差はないよ、さっきと。たかがチョコレートさ。そして真新しい地図も後ろへ投げやった。自分の怒りの表現ってもんはこの程度だ。表層的にですよ。
 自分、とりあえず、かっるーい感じでチョコレートと地図を投げたのでございます。 

 そして、ちょいちょいちょいちょい聞きますが、とかは自分にとっての前置きであって心の準備であって、言葉にしない景気付けの独り言なんだけれどもさぁ、だが本番が!一言目が!肝心だ、とか考える冷静さも持ち合わせてはいるんだけれども。ロットからはみ出たスロボはこうだった。

「あんた、あのベックとポルしたの」
 せせらスメックながら運転席のデボーチカに向って問い詰めてしまっていた。
 スメックはなんてのかな?怒りの感情を露骨に露呈しすぎるとさぁーなんての?誤解される可能性が高いでしょう?だからさぁースメックで見下して、馬鹿にした感じでドルーグらにいうんだけれども。ビズムニーでラズレズに怒鳴ったり勢いに乗ってトルチックとかするのしたいんだよ、ホントは。隠蔽だよ。対照にあるスメックで。何を隠すのか、そらぁー一つはホントにあんな屑みたいなベックを好きじゃないというベックに対しての思い。二つ目にすんげぇーこの怒りは、搾取され続けるワタシという社会的底辺のモノを三人揃って馬鹿にしやがって!というか。つまりオマエラまでもなんだかんだいってさぁーワタシのこと自分たち以下の埃又は屑くらいにしか思ってないってことがさ。実にそーなんだけれども。社会的底辺に棲息し続ける自分を嘲けスメックしたことへの怒りの隠し。更に詳しく言うと搾取やいいとこ取りばかりする狡猾さへの怒りとでもいうのだろーか。な、な、露呈しすぎると、より間違った方向へ勘違いされてしまうことが往々としてあるだろ?冷静だろ?ここは。冷たい感じでいきたいっしょ。

 よくよく見ると、珍し、デボーチカの一人はピンクのグロスなんて今日は塗っていやがんの、でもだせーよホント。あんた、クチビルのライン変ですから。左右対称じゃありませんから。それってあしんめとりーですから。それにグロスですかぁー今日は頑張ってんね、みたいな、貶しだね。見下し視線でこいつらをスメックしてやっている。これもワタシにとっては毎度のことだけれども、今日はそれにプラスαな感情。怒りの、ね。

 だけれどもだよ、諸君!デボーチカのグラジーをみておくれよっ、グラジーはうっとりしている。グラズニーばかりの車中で、嫌なボンを充満させた空気の中で一人だけうっとりし輝きやがっておるデボーチカがいた。そやつだけが別格に、ネロが最後に見たエンジェルをみているかのような雰囲気すら醸し出していた!グラジーは間違いなく、見下し目線でみる自分からみても美しかった。自分とは対照的に。潤んでいた。輝きながら「乙女のグラズ」というやつやった!またもぅ一人のデボーチカはというと、ただ追随してきただけのよ-な感じで、このビトヴァに一向に無関係な感じで後部座席でワタシに投げつけられた地図を、真剣に読みふけり、また同時に溶けたチョコレートをかじっていたりしている。どーいうわけ気まずさの中で「エヴァンゲリオン」のテーマ曲を鼻歌にし、「ざーんこくな、テンシのテーゼ」とか歌っているのだった。地図みてエヴァ気取りなのか?この町を支配しソビエト出来たか?全く温度差の異なる3人の中で、エヴァを口ずさむデボーチカだけが完全0度の精神温度というか無感情で無機質すぎた。

 自分はこのボンのせいで、それがさらにエアコンで温まって更に気分も悪く、また美しいグラズにも不快さが募っていくばかりだった。対称に自分のグラズはますます濁っていった。白濁の目脂……ムカツキ、胸糞の悪さ!吐いてしまいたかった。汚ねぇー空気とか。うっとり顔のデボーチカの幸せが忌々しく、身体から色んなもんを吐き出してしまいたかった。だが、自分のこんな屈辱的な思いとは裏腹にオッディ・ノッキー、デボーチカはウットリし続け、さっきまで抱かれていたであろう己らのナゴイとポルとその間中、囁き合っていた愛のスロボをきっと思い出しているんだろ。頬を赤らめて潤んだグラジーを長い間に思える時間、覗き込んでいるうちに、いつの間にか自分にはこのデボーチカの存在全てが意味が滑稽にすらみえた。スイッチが変わった。デボーチカのグラズから涙が今にも零れそうになり。だがしかし……

 多分、この共通するボンにウンザリ感と、やはり自分は、自分はこいつらと同じカテゴリー側のリューディーじゃないってことを信じているからであろう。オラオラだ。
潤んだグラジーの所有者、メルヘン気分のオトメチックな方、そのお方が自分にゴボリートしだした。

「そうよ。ワタシ達、ベックとポルしたの、悪い?だってあなたとカレは、今じゃただのポルドルでしかないんでしょう?ベックも言ってたわ、あなたとはプロットだけだって。単にポルの相性がいいだけだって。はっきり言ってマンコが最高に締りがいいだけだってさ。いいにくいんだけどマンコだけだって。あなたはマンコなんだって。全体がマンコ。存在がマンコな訳なの。解るかしら?あれっ『マンコ』って放送禁止用語じゃない?ワタシ、そんなスロボ使っちゃっていいのかな?いいんだっけ?いいんだよね、いいよね?だから、ワタシ達とベックのことはあなたには関係無いでしょ。あなたには、私達はいや、私は彼を愛しているの。マンコには関係ないから邪魔しないで!」
 
 最後の「邪魔しないで!」でデボーチカの目の潤んだ方は、それまでワタシの視線を、逸らしきって前を向いていたリッツォを自分の方に向きなおした。「邪魔しないで!」でワタシのグラズをしっかりと見、そしてそこには潤んでいたグラズはもぅ既に消滅し微塵も存在しなかった。もぅ跡形もなく。メルヘン気分はぶっ飛んでしまい、残されたのはワタシに対する怒りと邪険さだった。
後頭部席のデボーチカのロットから
「ワタシは違うわっ。怪我なんて平気。夢を諦めない」と全く脈絡のないスロボがだだ漏れていた。

 あな口惜し。悔しかった、そりゃ今は私だって犬畜生以下の身かもしれぬ。社会的ステータスとかいう観点からみると。ただのマンコかもしれん。だが、しかし、だからといって、人を馬鹿にするにも程があるってもんやろ。私はあのベックの事など、今までも今も露ほどにも愛してなどおらぬ。が、あのベックも、大体においては愛というもの自体が分からないままに、だから逸楽民だぁー俺たちゃよぉーなんてポルドルしてきたという経緯があって、今まで一年近く繋がってきたのだけれど、それは全くプロットだけがだよ、だけれどもだ、自分もベックもドルーギーも、もういい加減いいお年というかどちらかというと、大人といわれるサイドのもんで、餓鬼じゃあるまい、いや餓鬼だって分かる、身近な間柄でドルーグの元カレやカノとポルしてはイケナイことなど、子供でも本能の如く知っているはずで、それ故、身近な者とのそのような関係は昼ドラマーや週刊誌に掲載されるエロな漫画ぐらい、アリエネー事で、実に陳腐で、くだらないものであるが、その反面、本能に反して、「開けるなと鶴は言っただろー」なのに開けてしまうチェロベックの気持ちも分かるのであるが、つまりは禁止行為はますます燃えるんだよ、と。
 人間らしいとか弾かれ合うとかシンパシー或いは運命だとか、スロボにするのも困難な、情、といもので片付けるしかない恋の始まりもあるのではあろうが。馬鹿くさい。そんなスロボ。馬鹿くさい。そしてダリィだけだ、イレギュラーな出演は。サプライズなんてなくていい。今のワタシには……
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by itsme.itsumi | 2007-03-29 23:56 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸

6,7

―ちょうどミルクプラス何かの世界にいる人間みたいにだるそうなスロボをぼそぼそ出してるだけで……何だか静かになっちゃって、何だかおれたちいやな気分いっぱいになってきたんで、まだぶっこわれずに残ってるものは何でもぶっこわしたー


NoFuture底レベル-5


話を戻そう。スーパーエコノミーなポルを終えて略してSEPだ!

 そんな陰鬱な気持ち苦情はリッツォからは他人に容易には読み取らせぬ、自己防衛。ここにきてもクウキヨメ、のが自分の性分、悲しい限りである。が、この何分、小心者的気質は始終、自分に絡みつき、結果、リアルに気弱な自分も明確にありありと存在する訳で。潜在意識の具現化による故の情けない思いやり。思いやりとよべるのだろーか、それを。はたして。そんなことを考えていた。脱ぎ散らかされたベックのプラティを見つめながら。

 そして、臆病者の自分はベックに遠まわしに質問するのであった。何故、今日、自分とオディンのポルしかせぬのか。せんのかぁ、お主、ベックがっガッデェーム。と後半部分はやっぱりロットに出せず、気弱にキュー。遠まわしすぎて、若干、今日もめっちゃ素敵なポルでしたわっ、でも少し伺ってよくってぇ、なんてなニュアンスも醸し出しながら。ベッドから抜け出して横にあった炬燵にノガを入れてキュー。そして、自分の欲しがっておる答えを、待っている。スコリーに終了したポルの後はさっさとプラティを着てなにもなかったようにする。余韻はいらない。

 このハラショーに薄ぎたねぇ炬燵もどうにかならんもんかな、趣味ワルッとか思いながらもよ。ベックの答えを待っている。悟られてはいけないんだよ自分は。愛とかないんやからここには。冷静に冷静に。大体、断っておくが、誰に?ってベックを含め、ブラザーあんどシスターにだよ、勘違いされたらムカツクし。ポルの回数を愛情とか思っておるかってのさ、それはホントにそー思ってるんだよ、自分は。愛などここには、ってかお前との間には微塵も存在しない。させてなるものか。だからこそ、なお冷たいスメックでキューしたいのよ、自分は。こいつにもスメックの種類なんて判別できんだろーな、だってクソだかんな、だからスメックを使い分けれる自分ってのは、要は自分の自己満なだけなんだって話し。実際にはなんの得にもなりゃしねーしね。

 炬燵にノガを突っ込んで、何度目かの気色の悪いこの空間をどこまでも凝視し、やっぱり最低だなこのセンスはいただけないとか思いながらも、切に感じの良いアンサーを待ちながら天井を見ている。自分。天井の木目が一箇所、人の顔に見え、それはムンクの「叫び」のようにもみえて、不吉。予兆か?こらぁ。ここまでにくるまでに見えた、煙突から噴出す煙といい。

 ワタシは待っている、イライラとしながら。はよ、答えろよっ、ウスラディムけやがって!とやっぱり心の内で思っている。勿論これもスロボにはしねぇーが、だ。天井をまだみていた。自分の待つ「良い感じの答え」を期待しながら。したら、このポル後のちゃちゃっと下着やプラティをすばやく身に着けてしまった後の、あの弛緩しきったゆるーい空間を打ち破るように、事も無げにベックがペラペエと喋りだした。どのくらいに軽く軽快にかってったらぁーもぅのすんごくかっるーい感じで、ぽいっとなんかを投げ捨てるようにだよ。そんな動作の印象派?ベックはグレーのいかにも安物のこれもまた趣味ワルなぺらぺらのタートルネックのタートル部分いやネックの部分、首!?襟!?らへんを細く綺麗な右手でかいつまみ、もてあそびながら私に言い放つ。

 その綺麗な指はさっきまで、自分のナゴイのプロットの中にあったものと同じものだということに、今は不思議さを感じてしまう。別のものみたいに思えるよーな。それは、ポルが終わればまた他のあらゆる用途にあらゆる使用され存在することはあらゆる普通に、当たり前のことなんだけれども、そのことは今、この自分にはどこまでも裏切りのようにしか思えてならない。不実というか。いや、こんなこと言うと、好きだとか思われそうでイヤなんだけれども、そー思えてしまうんだもんね。指が不実です。あらゆるあなたの指は今、不実なのです、と。

 ベックは言い放った、あなたはぽいっと。まぁーそらぁーかっるい調子で。思い出しスメックしながら。ワタシをまっすぐにみて。ワタシのグラズをみて。ゴボリートし始めたのさ。

「あーぁ、さっきまでポルをせがまれてさぁ、それがっさぁーあいつらったら孔雀の格好してってせがむんだよね。ウククっウフっそれでさぁウクっ二回3Pでやったからさぁウククっウフっやっぱり三回はキツイよねぇーウククククゥっ年かねオレも、ウフっははは。いやしかし、孔雀はいいよっあれは、マジで。今度は俺達も孔雀やろー!くはっくはっお前がきょきょきょきょ鳴いてさ!羽とか振ってさ、最高なんだって!」

 だとさぁ。おーそぅいやぁー、お前は一日三回が限度だったもんなぁ、と瞬時にこれまでの自分たちの腐りきった短いポル歴を思い返して納得はしたものの、クジャクちゃーなんだ、孔雀ちゃーよぉ。御フザケになっちゃーいけませんよ。いけませんよっお戯れは。しかも孔雀……って。ここにきて、もしかして相手はワタシのドルーグらではないか?あいつらこのまえから揃いも揃って二人で、ヤフオクの孔雀5点セット必死こいて入札していたし。多分、アイツラだ。そんなディムがこの狭い世界に二人も揃っているなんてなこと他に考えられない。この狭い世界に、孔雀セットのドルーグ二人組、デボーチカ……勘だ。そしてワタシの勘はよく当たる。この3P孔雀プレーはベックとワタシのドルーグ達に間違いない。一確だ!!!

 孔雀プレイでドヴァ、デボーチカを抱いた後でそれでもまだ、私とポルとは、何だ、このクサレ外道めっ、見下げた奴だ、クサレポンチ野郎が、犬畜生に劣る奴、ってぇと私と同じレベル?そんなやつにまでも性的に搾取されっぱじゃないかい、私。

 ベックの部屋の砂壁。古ぼけた埃の溜まったアンテナ付きテレビと当然、埃が張り付いたその画面、不潔な寝具類。
 そこに非日常的に浮遊する存在の私。ワタシは埃かもしれない。誰にとってもワタシの存在感なんてなものは埃程度の重さしかもたない。そら浮くよ。フワフワと光を受けて神々しく輝いている雪のように。舞うさっ。ワタシは。
腐れ外道にも劣るやつに搾取され続ける自分は悲しかった。ベックの愛情のベクトルではなく、自分の今の存在意義が。愛があってポルがあってとか、そんなんはどーだっていいよ、マジな話。でも、孔雀プレイで自分のドルーグとやって後、自分とはスコリー簡素化されて、ホントにホント、インとアウトだけしかないポルしかしない、されない自分との関係。とりあえず、自分はベックにとっていつだってやれるデボーチカなんだし的に思われていることは、せめて、ポルドルならそれなりに、発狂しそーになるまでの快楽を、自分は欲する権利はあるのに。絶望し、放心した。

 砂壁の緑のざらざらで、お茶を立てたらどんな味がするんやろーとか、全くどーでもいい考が過ぎったりもしたが、概ねやはりイラついたのであった。そして試しに爪で砂壁を引っかいた。ベックが部屋を出た所を見計らって。

 ガリガリ……砂が削られて壁にはまた変な模様が一つ書き足された。ぱらぱらとみどりの粉が畳の淵に溜まった誰とは分からない髪の毛一本とかとともに重なっていった。
 自分の右手の人差し指の爪に、この砂ががっしりと詰まっていて、裏からみたらキレイなこの緑茶色したものも、表からみたらただの草木を触ってできるよーな汚れと同様にしかみえなかった。汚れにしか思えない爪の緑色。壁から剥脱する緑。ワタシの爪で加える一書き一書きによって変てこな線や丸や出鱈目な曲線が、なんか逆に呪詛的模様となり、今や、ますます気味の悪い模様をなし不気味の具合が加算されていく。不気味すぎて、逆に有難くかしこき神の言葉の模様となっていく、古代の壁画のような……

 この頭にくる緑に纏わるもの全てを指先から感じていると、絶望感は急激に沈静化されていまや怒りの感情へと摩り替わった。ザラザラ感さえ単純に今はムカツキであった。

 自分は押さえる事が出来ないような、あと一押しでヒステリックに金きり声をぎゃんぎゃんにあげ、ベックを罵倒し、殴り倒すであろうという怒の温度で体中にフツフツと熱いものが湧いてきてプスプス臓物が噴いている。マレンキー声、部屋に戻ってきたベックには聞こえぬくらいのぎりぎりなマレンキー声で、
「許さぬ」
と呟いたのであった。そして、きたねぇ塵ばかりの床からジーンズを拾い上げて、ノガを通すのであった。ほらっジーンズのカーマンに埃が付着してやがらぁ。
「許さぬ」
このベックもオレのドルーグらも。そして搾取され続ける自分のプロットをナメやがって存在意義を、犬じゃねぇー娼婦じゃねぇー、買女じゃねぇービッチじゃねぇー愛じゃーねぇ。こんな汚ねぇー襤褸小屋でポルをするのは、自分にプリティーポリーをかけたくないからだろ?

 ポスターの水着姿のシャープのスメックがますます癪に障った。お前まで、スメックすんのかよ、この搾取され続ける自分を高いところから見下しやがって。きしょいんだよ、その作られすぎた、薄っぺらなスメックが。

 馬鹿にすんな。いや、されても仕方ないか、キミは私達を見ちゃったんだし、聞いちゃったんだしね。


―おれは、兄弟よ、自分にいわれたことが信じられなかった。おれはあのいやなメストに、永遠に近いほどいたような気がするし、これからもまた永遠に近いほどあそこにいなくっちゃならないような気がしていたー


NoFuture底レベル-6


 怒りをグルーディに秘め、でも、弱弱のいつもの自分は捨て、明らかに不快感をベックに丸出しにアッピールしながら、着替え終わったところだったのさ。ただ何もしゃべらないってだけなんだけれどもさ。部屋を出て行く前に、自分には何か感じるものがほんのちょっとシックスセンス的にあってさ、そのシックスセンス的なもんは良くも悪くもこれまた結構、当たっちゃったりすんだけれどもさ、部屋のオクノのところまですっーと歩いていってみたのさ。そしてオクノを開けようとして、鍵に手をかけたのさ。  
 埃が舞い上がり、窓からさす光のなかでふわふわと浮遊しているのさ。のさのさのさ。埃がまってそれに光があたってキレイなのさ。暖かな部屋に雪が舞ってるみたいにメルヘンなのさ。埃と同じ重量の自分もメルヘンかもなのさ。

 なのに、オクノに纏わり付いているこのべたべたするぐちゃっとしたもんは一体何の種のべたべたなんだろうか。分からない。分からないから余計に気色の悪い。何だかべたべたしやがるベックの部屋のオクノの鍵。それが手について、不快感はあったが、仕方ない、オクノを開けるよ。と、あいつらドルーグの一人の白い車が、思った通りだ、止まっているのがみえるだろ?ほら、ぽんこつのボルシー国産車だよっ、いつものさ。指が気色悪い。透明なねばねばは良くみると、ところどころ黒や茶色が混じっておって、尚気色悪。虫までその中でからからに干からびて死んでいた。残骸。

 ベックはいつの間にか部屋から出て行ったようで、今、この部屋には自分独りだけが取り残されていた。暖房のあまりきかない部屋で、ワタシは寒さからがたがたと歯の音を立てていた。隙間風とこの昔ながらの襤褸小屋で一層体温が奪われていく……さっきまであんなに怒りで熱かった体温が一気に冷めた。

 こっち側のオクノから自分の視界にドルーグの車を見つけた途端、部屋を出る決心をし、廊下も玄関もす、す、す、と早足で駆け抜けて、車をめがけてかつかつとブーツのかかとの奏でる音を、執拗なまでに路上に叩きつけながら、ステップステップステップ踏みます、怒りのマーチいや、怒りのサンバ或いはワルツで、スタリー国産車に向かっていく。ドルーグが中に絶対におるはずだ。確信をグルーディに。

 外……あの眩くラドシーに満ち満ちていた光も今は影を落としつつある。昼下がり。冬、独特の、それにプラスされて田舎ならではの清浄な空気。それもまたうざい。
「うぜぇーんだよっ何もかもが。」

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね、どいつもこいつも死ね死ね死ね死ね、光も影も、オマエもオマエラも皆死ねよ。軽く死んでくれよ。心底思った。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね、オマエもオマエもついでにオレまでも。死ね死ね死ね!!!!
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死んでくれ死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ネ死ネ死ネ、光モ影モ、オマエモオマエラモ皆死ネヨ。軽ク死ンデクレヨ。心底思ッタ。ボックニサエ祈ッタ、マジデ。死ネ、死ネ、死ネ、死ネ、オマエモオマエラモ、ツイデニ、オレマデモ……

 自分は怒りに任せて襤褸小屋をでて、白い国産車にむかって歩いた。歩いた。歩いた。脳内をむきむき怒らせながら歩いた。冷たい空気に反して、今また再び、自分の身体は熱くなる。グラズは車だけしか捕らえていなかった。
「く、う、き、よ、め、っ、て、っ。」

 到着、っていうくらい時間はかかってはいないんだけれども、この短時間の間に自分はどれくらいのことを思考したと思うか?うごうごうごうごとムカツク思考が頭ん中でどよめいて、ぺしゃぺしゃと自嘲気味の悪い音をたててる。敗北感のどよめきがぷしゃぷしゃと吐き出しておる。ホントにビズムニーになりそうだった。
 車まで歩いてきた。怒りのシュームの流れに身を任せて、して、コォコォクゥコォコォクッって、でもそこは自分は余裕綽綽で、エイトビートなんかで運転席のオクノを叩いてみたりする。どんなリッツォしているんだろ、自分は。いつもの気弱なスメックと死ぬほどまでの怒りをごちゃまぜにした表情は、意外に無表情だったかもしれない。よがんじゃいますよ顔、そらぁ。右に、左に。

 エイトビートのノックに続いて、ズゥゥゥジィージィィィーと続いて間抜けなシュームを立てて、オクノが開き、ドルーグの薄らディムけたリッツォがモズク、ウーコ、グラズ、グーバー、とだんだんと現れてきやがった。全体的に今日も薄らディムけたリッツォのパーツの全て、表情、して成り。

 これまた思った通りだ。オクノからみえるドルーグら二人を瞬時にファッションチェックをいれた。
相変わらずアカヌケナイ野暮ったい、胸、グルーディに白い耳の長くて、安穏とした姿勢で鎮座する犬のキャラクターのついたセーターと、着こなしの難しい、だから、このデボーチカにはまるで着こなせてない半端丈のスカート、それも何色?なんだか色も何色とも形容しがたい、着こなし以前の問題だ、まるでダサイ。犬の耳が片っぽだけ少し垂れていて、滑稽にさえみえた。ダレてんだよ、ヨレすぎてさぁ。しかもペアールックのように色違いのをもぅ片方はまだマレンキーましで、下が手堅くジーンズ。髪は、この前逢った時から変わっていたので、パーマをかけにでもいったんだろうけど、それが今時流行らぬ、ソバージュ、そばーじゅだよそばーじゅ。久々みたよそばーじゅ、みたいな髪してやがんだよっドルーグら二人は毎度ね。
 ダサダサ全開。地味で野暮ったくてアカヌケなくて、もうださださなんだよ、このドルーグらときたら。毎度毎度さっ。裏寂れた地獄の赤のよーな色のスカートからデボーチカの太くも無く細くもないノガが、ストライプ柄のスニーカーへと続いている。

 何でそんな連れて歩けないデボーチカとつるんでいやがるんだって?自分もベックも。私はただただ断ることなぞできんくって、結果、なんかの知り合いで繋がっていて何年もドルーグようにいただけだった。ベックについては知らん。どーやって自分のドルーグのと知り合ったのかも。アレかヴァーチャルか、得意の。
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by itsme.itsumi | 2007-03-29 23:53 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸

0

NoFuture0以上


まずプラマイ0度の底にいるワタシの社会的立ち位置とかを説明しなければならないだろー。話は逸れますよ、ええ、でも、これを言わないと底にいる訳がわからないだろーからちょいと脱線させてもらうよ。

……一週間経った。誕生時が今年も来た。
また一つ年を取った。でも何も変わらねぇ、当たり前だって。しかし、この毎日の積み重ねの結果やっぱり日々変化し続けて行こう!ってのが全うな人間の成長である。でもさ、劇的な変化もないもんだから全ての物事の進捗がみえない状況ってのにあってさ、その微妙な前進アンド後退或いは進歩アンド退廃をホントのとこは自分自身が愛して止まず明白にアンニュイに記録し始めたのが二年前。思い返せば、この二年でさえ何が変わったというのだろーか。

ワタシの日記の一部を紹介してみよう。

「去年の今頃、ワタシは躓いていた。コケテ立直れず、一人ぐずぐずめそめそしておって毎日くっらぁーくそれも病的なまでに暗く絶望ばかりし、そのくせ自分意外の人と接する時は気丈に明るく振舞いアハハと笑ってそれも病的なまでに健全健康的な精神の持ち主であるかのように印象付け、人生に疲れきってしまっていた」

 そのポジティブ気取りのネガティブさが自分でものすごくイヤで、ワタシの日記は去年の夏の記録が一行たりとも残ってない。死にたかった。

 つぅーか死にかけた。

 表面上毎日へらへら笑って、だがしかし部屋に一歩入れば全ての幸福な感じを自ら完全シャットアウトし絶望に浸った。何をしても全然楽しくなくて薬付けの生活を送り、眠ってばかりおった。眠剤による強制的な睡眠状態を作り、その中で生活を送っておったもんで起きておるのか寝ておるのか、その境界自体が大変にクリアーではなく曖昧。ほとんど記憶がない。ただ朝起きて、昨日の欝な自分に自己嫌悪、昼のヘラっヘラっしておる躁な自分に自己嫌悪、そして確実に幸福とは縁遠い未来の自分をイメージし自己嫌悪、して夜のいつもの絶望スパイラルへと陥り、その自分にさらに嫌気がさし、ただただ毎日ををぼんやりとやり過ごした。

「或る夜、その日もやっぱり完全にキマった自分はドラッグクィーンと変身し、次第にその鬱積させた欝が絶頂に達して、しかし眠りに付けず、突発的に抽斗に常備しておる眠剤をさらに1週間分くらい口に水と流し込んで、深く完璧にキメこみ家を出て車を飛ばしたのだった。 

『もぅダリぃ。無理だ、これ以上は生きていくということですら!』車の中でかかっていたトランス系のシュームもその思いに拍車をかけた。

 辺りの景色も信号もいつもより曖昧な色合いにワタシの目にはみえる。このままイケるんじゃないかと思った。目に映る全ての光が連なって流れていった。残像のよーな光のぐにゃぐにゃとしたものが目蓋にも張り付き、全ての光の点が線へと繋がっていく。目に見える世界はまさにディズニーランドばりにファンシーな光のファンタジーな世界。メルヘンな光の国のオンパレード。
 そんな世界の中を突き切って、グレーゾーンもぶっちぎり、リアルでない世界へ飛び込んでいってしまいたかった。
アクセルを踏み込み、決してブレーキは踏まないぜっと不気味な笑いを浮かべたままオレは車を走らせ続けたんだ。普段ならワタクシ自称アンチ交通アナーキーなんですが、ほほ、その僕がだよっ右折左折を繰り返し、車線変更をしまくりながら他の車を追い抜き実になめた運転で国道をとばしまくった!イケる!
おぅけぇーい。実にナメた運転をしながらナメくさった思考をし、でもだんだんとこの状況が楽しくなってきちゃってきて、かけていた音楽のボリュームを全開にしおほほほほほほほほーーーーーーーーーおほほほほほほほほーーーーーーーと全く意味をなさない絶叫系な声を発しながらおほほほほほほーーーーーー。じゃースピードの向こう側をみちゃいましょうよ、拓ちゃんよぉみたいな感じでおほほほほほほーーーーーーーやっちゃいましょうよ僕、いこうぜオレ、やりませうワタクシ、拙者も遅れ馳せながら馳せ参ず、的な自我分裂気分がブクブクと膨れ上がってしまっておほほほほほほほほーーーー。いくぜっ。いきましてよっ。いくわよっ。拙者も参るでござるん。わぁぁぁぁぁぁぁなぁぁぁっぁぁっぁびぃぃぃぃぃぃーーーーーーー。」

……イエィ☆
ペイントイットブラック。黒く塗りつぶせって歌ってたのはストーンズ。

 漆黒の闇が訪れた町の夜中、人工的に作り出した灯りは切れ切れにぼんやりと虚ろで、すれ違って行くカラフルな車や高級車とすれ違いまくりながら北上しとった。

 虚無だ。
 だがしかし、こんなに音楽にノってるとなんだねぇ、虚無だけれどどーだってよくなくね?よくなくなくなくなくなくなね?良いのか悪いんかちゅー二択すら面倒臭い思いでしかなく、ただイコーと。何処に?か、解んないけど。速いところに。

 欝から圧倒的躁へと移行していき、車内に響き渡る低音に頭を振ったり身体を左右にふらふら揺れてみたりしておほほほほほーーーーー、絶叫したりしていたらそういう気分に心酔してきて虚無なんだけれどもイエイ。いこうぜオレ。みたいな、ね。
どうせ落ちるであろう地獄を想像した。

「パラダイスだわよね、三途の池の辺で餓鬼に混じって石を高く積み上げませう。好色地獄の血の池地獄の辺からにょきにょきと生えてる木には、ワタシ好みのいい男の首が果実の代わりに実っておってもぎ取ってキス。キスキスキス。ざんばら髪を両手でかきあげ抱きしめる。全部オレのもの。地獄という名のパラダイス。それってワタシに相応しい。」
完全にキマった状態で自分はアクセルを深くふかーく踏み込むのであります。面倒はイヤよ。と。

 あぁ無情。字の示す如く感情などなく。虚無。虚しささえもなく。無我。っちゅー、むがっちゅーサ・ト・リ。

 そっかぁこんな感じでいいんでなくて?ワタクシ?

「僕は今もって思うんだけど、期待するから肩透かしくったよーな気分にもなるし希望なんてもつからナマジ絶望があるんだと。その中間に滞在するグレーな不明瞭な部分をあいつらみたいな阿呆が大手を振って闊歩しておるから自分が馬鹿にされる。僕はさぁそんなぁ腐った世界はやっぱり破壊されるべきなのがこの先の正しい在り方だと、グローバルな見地からも分析してみてるんだがね、あやつらを成敗せねばならんのは誰?拙者でござるか?おほほほーーーわたしも真のポケモントレーナーになってポケモンをブリードしていかなくては。いやー、ならさならさ、立ち位置を再確認、時を逆行して今は文明開化ってなもんも乙じゃーねぇ!?いやいや斬新に未来って手もあるんじゃなくって、それはホントに『時計仕掛けのオレンジ』を素でやっちゃったりするんだもん、よぉ兄弟ってかい?」

 支離滅裂な人格交替と人格否定とを繰り返しながら国道を北上し続けた。時々、得意の左折を繰り返し小道に入り込んで寂しく光る公衆電話を見つけては車をおりて駆け寄った。自分が絶対に忘れる事のないナンバー「86634461」ハムムサヨヨムイ。
 でもこの電話は今はもう繋がらないことも知ってるし、そのナンバーが存在しないものだということも知っている。でもでもかけずにはいられなかった。これが希望っうもんで、ホントに馬鹿臭い。そしてワタシが面倒と言われる所以…


 ある夏の夜、ワタシは完全に一度死んだ。肉体はそのままの形を留めているんだが精神的にスーサイドしちゃった。そして、泣かなくなった、と書いてはいるが実は違ってこのあとも毎度のことながら男に溺れてみたりしたが決定的に前とは違って、ワタシは愛を捨てたのであった。

ってのがあった訳……


NoFuture底レベル絶対0


めい こ さん がい じょう
ご こ じつ ぽう くう
ほん らい む とう ざい
か しょう う なん ほく

……迷いゆえに、煩悩に苦しむ三界を去ることができず、悟りゆえに、十方世界の浄土にむかうことができる。人間の本来は闊達自在なものであって、どこに東西南北などの狭い区別があろうか

「ぶるーたすっおまえもかっ!!!」

 お前もか。お前もか。お前もなのか!?
 お前もやっぱりワタシを捨てるんだろ!?ポイッとさぁ。かるーい感じでさぁ、捨てるんだろ?ワタシのこと。一度寝たらそれきりっかよ!?寝たら満足さ加減はマックスか?捨てるんだろ?そして、寝る前までは、あー愛してるだとか彼女はおらん、いうとったのに、やっぱりその日常や慣れきった情愛をすっぱり切ることはせんで、それに戻ろうとし、結果、自分のことはただの遊びでしかなく捨てるんだろ?

 夢であった。自分が遊びとしか思ってはおらんかったような男にさえ次々にポイと捨てられ続ける夢をみた。かっるく捨てられまくる。夢の中の男達も、その馴れ合いしきった彼女も、見かけも根性も自分以下の輩にコケにされ侮辱され続け、絶望的な気分と泣きたいまでの屈辱さを抱えておって、現実はもぅ結構、幸せな日々を送っておるんだけれども、夢の中ではそのことが全く思い出せず、思い出すのは、擬似恋愛の断片的なシーンの積み重ね、意味のない恋愛ゴッコと腐った関係と忘れてしまいたい体臭や匂いなど。

 猿だかイヌだかなんだかの獣の匂いが染み付いておる車は国産の大衆車。なのに、乗っておる本人も獣臭を撒き散らしながら大変にご自慢の様子。

「ちょっと変わってるだろ?オレの車」とか言いやがって、自分は車の価値などは全く分からないんだけれども、こんな車は自慢するに値せんやろーとか思っておったし、その男の運転技術、バックで車を入れる際など妙に慎重すぎてイライラしておった。ドアーを開ける度に、ドアーぶつけんよーにとかいちいち注意してきやがる。自分はそんなアホな真似など絶対にせんのに、したこともないのに、するんじゃなかろーか?とか思われていちいち口出しされるんであった。或いは、それがその男の口癖だったんかもしれん、今になって思い返すと。

 この自分の車に異常なまでのプライドを持っておるよーな男と、どういう成り行きか二人でデートせないかんような状態に陥って、その男のことなど一目みても全く、全然好きになどなれそーにもないのにも関わらず、この男と寝る、寝らないかんやろーという思いばかりが頭の中で一杯になってきて憂鬱なことこの上ない。
 何で、この男に自分を抱かせないかんとか思ってしまうんだろーか。寝た後でさらに自分で自分を自己がイヤになってしまい、その後、浴室で皮膚がめくれ上がるまでに身体を擦って、その男の匂いを消そうとするはずなのに。何で、自分はこの男にすでに嫌悪感を抱いておるのに、にも関わらず、好きだ、愛してる、ケッコンしよーなどせがんだりして、さも恋愛をしているよーな素振りを取り続けたりするんだろーか。言いながらも、心の中ではすでに違うことを考えておって、あぁー一度寝たらこの男も満足やろー諦めてくれるだろーとか思ってしまうんだが。

 残酷なまでの自分の記憶への仕打ちだけが自分だけに残される、きっと……。その記憶は熱いシャワーで流し、ワタシの身体は清められるだろー。だが、清めても清めても夢にまで忍び寄るこの屈辱感。半端なお清めだ。
「最近、ワタシィー、妄想力がすごくってぇ、マジでぇ、すごくってぇ、ホントってぇ、すごいのなんの、もう、毎日よぉ、彼氏とテレフォンファックっていうの?ヌキまくりで2週間不眠不休でファッキングっての?クソだわっ私の存在なんてぇ。所詮、有象無象快楽でしょうよ、ファッキンマイライフ。ってのも、それがさぁ、私達なんて、かなりレベル高くない?普通はさぁ、まぁ妄想できてさぁSMとか、家庭教師とかナースとか、あ、あれっよ、あれっ、男の願望の具現化的職業とか?じゃん、妄想して。でも違うんよねぇ、いっちゃってるよ、俺ラは。俺ラ、ピーターパンじゃいられないって、ははは。そうそう、そういう、レベルとかじゃないってんだ。軽ーく四十八手を体得したのちはさぁ、もう、スワップとかSMとか先生ともやったよ、そりゃ基本だし。基本がないんじゃーねぇ、相撲と一緒って思わない?まぁまぁ初心忘れるべからず。色んな職業でヤルんだよ。コンビニの店員。空港の手荷物検査員。絵描き。薬剤師。誘導係。トリマー。ソムリエ。SE。サーカスのブランコ乗り。介護助手。見張り。公務員。配達人。収集者……
職業もならシチュエーチョンもエトセトラで、ありとあらゆる貴賎を問わず、ファックし続けてるんだよ、ホント。信じられる?仕舞にはオプションとして金粉塗ったり、クリーム塗ったり、ストッキングで顔ひっぱったりしながら。」
「で、ちょっとずつ、どんどんと情が湧くんだけど、解るかな?ふつーにコップの中の麦茶に氷をいれたものを飲もーとして、ちょっとそのコップを置いてある場所を振り返るでしょ?振り返るけど、もうその時には、あっ、さっき口にしそーになったあれはなんだったんだろ?この麦茶じゃなかったけ?だってコップの中、空だし。記憶がナイ訳よ。事実、麦茶とか飲み干されてしまってるし、ねぇ、めっきり記憶がないんよねぇ。」

 昨日の夜の話、昨日も昨日とて眠剤がキマってって会話が不鮮明、不明確。目蓋を閉じれば、昼間にみたあの細い道を闊歩している、若者、盆暗若者、カップル、阿呆面カップル、ぼけ、カス、盆暗がカラフルな色の布をちりぢりと己の身体に巻きつけて闊歩。ゆたんゆたんと闊歩闊歩。盆暗が私に向かって歩いてきてぶつかりそうになるなどして、自分はひょいと道を譲ってやったよ。
いこイイこ。
その目蓋の裏に存在する残像にリンクしてみて、自分の横のガラスの扉と硝子の陳列棚から私は飾ってシカクぅの苺きゃんでーを取って、男にみせてあげたいの。
「わかるかぁ、いいたいことはアレなんだけどあれよっあれっ脳で愛し脳で相思相愛脳で耽溺埋没逡巡……」やっぱり分かんないや。
解るだろ?死に掛けて、そして更なる愛を見つけようとして、いつの間にかヴェーチャルな恋愛のようなものをしていたが、それすら上手くいかなかった。そして、愛を捨ててみたら、今まで関係のあった男達が揃いも揃って、身体が忘れられないと言ってものすごく具合のいいワタシのマンコを褒めまくるのであった。ワタシは感情もなく次々と色んな男と寝、快楽だけを求めた。あいつらはワタシのことを具合のいいセックスマシーンだと思っていたはずだ……

……或いは尼、又は僧。

 僧なら冷静な感じと信仰の深さを胸の内に秘めて暖気に。尼ならイメージは高潔、清廉どこまでも清らかでたっとい感じ。

 チェッキラッ尼。ビバ尼。ビバあま。びばーま。って何処かの異国の地のたっとい詞のよーな響きが醸し出す雰囲気に、自分も世俗に蔓延る煩悩の埃にめっためったに汚れちまっておるのだから、ここらへんで、ええやん尼、正しい行いという勤行などに勤しんで心穏やかに、浮世離れして雪の降りしきる山奥なんかで、一人写経や読書、お勤めなんかもいいかなぁとかふと思うんだが、朝早起きしてそれも四時起きとかできるだろーかなど現実的にそのビジョンを思い起こすと、あぁー世俗に煩悩に塗れておっても楽やんけとかいうお気楽な考えや行動規範の方がやっぱり自分には似つかわしく、ただ尼、ちぇきらっ尼とか言ってるだけで心が浄化されてくんじゃない?んなことねーか。

 そもそも信仰とか宗教とは対極的なところで今まで生活を送ってきたんだから、それらの齎すご加護などもよー知らんくって、多宗教つーかアンチクライストは違うなぁ、いいとこどりだよ、自分なんかは。つーか、イベントはやる。クリスマスのミサにいきゃークリスチャンっぽくなって聖水とか振り掛けていただきたくなり、大晦日になりゃーあぁー煩悩の数だけ鳴り響かす鐘をこのワタクシめに叩かせていただけやしねーだろかとか、んな上っ面な眼でみえるとこしか考えはなく、尼寺に行かせていただきますとか言ったって、やっぱりネコが好きをこんな時だけ思い出して、ちぇきらっ尼、びばあま、尼寺に行かせていただきます。

 夢想家。むそーか、ムソーカ、虚無僧は尺八を吹き鳴らしながら諸国を闊歩っていう闊達な感じはまるでなく陰湿に修行。

そんなイメージで時々、浄化もしていたんだあの頃は……
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by itsme.itsumi | 2007-03-29 23:51 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸

4,5

―でもこれ、やはり正当にして妥当で“運命”みたいなもんだー


NoFuture-4


 ファック IN THE YOU SM 在る。
ちくしょうめっ、ほんの少量の記憶を辿るだけで、ムナクソ悪くなってしまう。
 
 歌ってしまうよ、ファッキン、ユー、エスエム、ソーって。
BACK IN THE U.S.S.R.のパクリじゃないかって!!!あーそんな歌、全く無関係だよっ、でもロットをついて出るんだ。FUCKFUCKFUCKって、ホントに。

 ネガティブの象徴的町!その町にベックはいる…いや、逆だ、ベックが存在するからその町そのものの、その町全てがネガティブなのだ!自分にとっては。

 自分とベックはお互いがお互いのプロット且つ暇な時間を埋めるのに、お互いが自分達程最適な相手を見付けることが出来ぬゆえ、暗黙の了解、新しい関係、THE斬新、を構築した。すなわち、ポルありなドルーグつぅーね。斬新じゃねぇか?有触れすぎておるか?腐れた三文ドラマかこらぁ。この己にしては斬新且つ陳腐な関係は、今日まで1年以上も断続的に繰り返されてきた。自分もベックもポルを嗜好品として媒介し背徳に溺れる二人を、より逸楽を追及し、世間から破綻していく自分たちを特別な逸楽民として、溝のような空気の中で輝いていた、荒んでいた。混ぜただけのものであったかもしれん、実際は。そのことで共に救われることも当然のよーにたったの一つとしてなく、ただ只管に逸楽民としての共通さだけで繋がっていただけだった。快楽という感情意外には、我々の空間には皆無である。虚無感すらないはずであった。はずであった。はずであった。そう願いたい、今となっては。だからスロボにして自分自身に確信にしむけた。思い込ませるためにも。

 自分は今日もそのベックを呼び出して、ベックの部屋にポルしにやってきた。「呼び出し」て「やってきた」って文法的にみりゃ変な言いまわしなんだが、そーなんだから仕方ない。その通り、電話でベックを呼び出した。そしてベックを抱きにベックの部屋にやってきた。ベックの町までやってきた。その町にたどり着くまでに自分は考えた、清涼な風がそよそよと吹いる穏やかな安息の日だというに。太陽は眩しく陽があまねくを照らし、ラドシーに満ち満ちたりていて、これから行おうとする自分の行為を予めイメトレしてみたら、冒瀆の極め。腐った堕ちた堕落しきったリューディの最も底辺に位置する屑にとっては、この有難い光がただただうざいばかりだった。
「うぜぇーよ行楽日和」と呟いたりしてみた。

 移動する車の中から、遠目にもゴミ処理場の煙突からいつもの通りやはり煙が空に向って伸びていくのが見える。汚染されいく空気に何故か今日ばかりは自分が重なった。重なって、自分までが汚染される気がした。煙突に近づくにつれ煙はますます白く濃く濁っていき空に吹き上げられ、そこに不吉な感じを今日ほど感じたことはない。そして「穢され感」が比例していき、自分がベックによって汚染されていく……などという思いも増していくが、そんなこと、今日まで一度たりとも感じたことのない感情が芽生えた。

 煙が遠目から、そしてだんだんと近づく、で、通り過ぎるまでずっと視界のある一部だけでも意識的に滞在させておいたのだが、停滞ばかりは自然の摂理に難しく、やはり少しずつ動いていく。白い煙がボワッと高い位置で少しずつ希薄になり周りの空気に自然に融合、その成り行きをグラズが捉える。同時にフラッシュバックが起こる。今までのベックとのフィリード。誰かのスロボであったな、「ノーマルというものは一種類しか存在しないが、アブノーマルのは無限である」と。ワタシ達のポルはありとあらゆるもんで、無限であったのだ。ラズレズでビズムニー気取りだったのだ!!!

 自分勝手な且つ独りよがりな回想で不愉快を十分に身に纏って、ゴミ処理場を抜けて、一時間くらいでどこにでもあるような田舎町・パチンコ屋などが並ぶ比較的大通りにつき、そこを車で走っていく。あの濁った煙が自分に纏わりついているよーな気分に陥っていたが、逸楽を考えるとその気分は早いうちに払拭しなければならないものであるなともぼんやりと思うのだった。そーでなければ成就しない。ポルの快楽は半減し、安いプライドさえ無くしてしまいそうな気持になるだろー。もともと安いプライドさえ持ち合わせてもねーんだがね。指定された待ち合わせの場所までに払拭せねばならん陰鬱・陰気。今日もオディン・ドヴァ・ツリーって三回は短時間の間でも狂ったようにベックは私を犯し続けるだろう。それは、我々が最も好むフィリードなんだけれども。とか、完全に腐った逸楽民的イメトレ。

 待ち合わせてすぐに田舎をぐんぐんと進み襤褸小屋に直行、GOGOGO。初めてやってきたベックの部屋に在り合わせる何もかもがハラショウにスタリー。センスを問いたくなるような、どこで買ったの?っうーかいつからここにあるのかと疑問を抱くくらいのチプーカときていやがる。雑然とおかれてあるレコードとか。から流れてきそうな判然としないシューム。きゅるきゅるきゅるきゅるというシュームから始まるジミヘンやストーンズ。部屋の至る所に張り巡らされている、アイドルのポスター、鋏で切り取られた雑誌の切りぬき。と、それを止める金の画鋲。半端に錆びきった画鋲から錆の剥脱。アイドルはとびっきりばっちり作られたスメックをこっちに向けて浮かべておって、キショイんだよ、と健康そのものの象徴にすらムカつく。ナゴイ、水着姿…等身大のあのころはアイドルであったが今はシャイカに心の中で突っ込む、不気味だよ、と。しかも日に晒されてきた部分だけが、さらに変色。いつからスメックしてやがるんだ。そしていつまでスメックしくされるんか。見るな、こっちを。スメックすんなよこっち向くなよ、って言っても度台無理な話である。張り付いておる。ずっと前から。その場所に。空間に。そしてここはベックの居住空間なんだから自分には無縁やあっうえぃ。日常じゃ仕方ないやんけねって自分の心の中で突っ込みをいれ、不満からあらわれた疑問・苦情に自己解決の道を見出した。それはここではワタシのテリトリーではないんだからベックのソレに耐えることしか選択はない。耐えろよ、と、自分。

 部屋にはこれくらいしか家具はない。無駄にボルシーベットが狭い部屋のほとんどの空間を占める。もちろん、その場に存在するものと大差なくこれまた、何色か判断しかねて、明瞭でありぬ。ずっと、気付かん間、日に晒されてきたからだろーが。そのベットもベットカバーもシーツもポドーシュカも、自分がこれからナゴイになり、無防備に両のノガを広げたり、這いつくばったり、擦り付け合ったり、舐めまわしたり、ありとあらゆるまでの不恰好なまでのことを行うであろうその場所の全て、隅々に至るまでがやはり薄汚く、随って、衛生的な感じが全くせず不衛生的で汚らしく、あーぁ、何故故、こんな襤褸小屋なぞで自分は好きでもないベックとポルとかせなならぬのか、何の因果であろうか、と普段から社会の底辺におかれたおる我が身を今一度振り返っては嘆き、今では自分も堕ちるとこまで堕ちただろうと思っていたのだが、それがそもそも間違いであって、まだまだ堕ちて行くばかりで、底辺の底はまだまだ深く、底なしで、底は見える兆しも無く、犬畜生とはよく言うが、彼らの方が自分よりもずっとずっと前向きな姿勢で、彼等の人生を生まれたからには行きぬくのであって、イエェーイ、腹が減れば食い物を喰らい、寝たいときには好きなだけ好きな場所でスパチカ、快楽ってやつはあるんかいな?集中的に繁殖の為に異性とマグワルのであって、何ちゅうことはないよ、自分は犬畜生以下なのだよ、つまりは。 そうだろ?ドゥービードゥーブ。
そんな部屋で今日に限っては、オディン…それもスコリーつまりただのインアウトだけの行為。悦楽への殆どの工程の簡素化。THEえこのみーぃぃぃぃ!!!

NoFuture底レベル-5


話を戻そう。スーパーエコノミーなポルを終えて略してSEPだ!

 そんな陰鬱な気持ち苦情はリッツォからは他人に容易には読み取らせぬ、自己防衛。ここにきてもクウキヨメ、のが自分の性分、悲しい限りである。が、この何分、小心者的気質は始終、自分に絡みつき、結果、リアルに気弱な自分も明確にありありと存在する訳で。潜在意識の具現化による故の情けない思いやり。思いやりとよべるのだろーか、それを。はたして。そんなことを考えていた。脱ぎ散らかされたベックのプラティを見つめながら。

 そして、臆病者の自分はベックに遠まわしに質問するのであった。何故、今日、自分とオディンのポルしかせぬのか。せんのかぁ、お主、ベックがっガッデェーム。と後半部分はやっぱりロットに出せず、気弱にキュー。遠まわしすぎて、若干、今日もめっちゃ素敵なポルでしたわっ、でも少し伺ってよくってぇ、なんてなニュアンスも醸し出しながら。ベッドから抜け出して横にあった炬燵にノガを入れてキュー。そして、自分の欲しがっておる答えを、待っている。スコリーに終了したポルの後はさっさとプラティを着てなにもなかったようにする。余韻はいらない。

 このハラショーに薄ぎたねぇ炬燵もどうにかならんもんかな、趣味ワルッとか思いながらもよ。ベックの答えを待っている。悟られてはいけないんだよ自分は。愛とかないんやからここには。冷静に冷静に。大体、断っておくが、誰に?ってベックを含め、ブラザーあんどシスターにだよ、勘違いされたらムカツクし。ポルの回数を愛情とか思っておるかってのさ、それはホントにそー思ってるんだよ、自分は。愛などここには、ってかお前との間には微塵も存在しない。させてなるものか。だからこそ、なお冷たいスメックでキューしたいのよ、自分は。こいつにもスメックの種類なんて判別できんだろーな、だってクソだかんな、だからスメックを使い分けれる自分ってのは、要は自分の自己満なだけなんだって話し。実際にはなんの得にもなりゃしねーしね。

 炬燵にノガを突っ込んで、何度目かの気色の悪いこの空間をどこまでも凝視し、やっぱり最低だなこのセンスはいただけないとか思いながらも、切に感じの良いアンサーを待ちながら天井を見ている。自分。天井の木目が一箇所、人の顔に見え、それはムンクの「叫び」のようにもみえて、不吉。予兆か?こらぁ。ここまでにくるまでに見えた、煙突から噴出す煙といい。

 ワタシは待っている、イライラとしながら。はよ、答えろよっ、ウスラディムけやがって!とやっぱり心の内で思っている。勿論これもスロボにはしねぇーが、だ。天井をまだみていた。自分の待つ「良い感じの答え」を期待しながら。したら、このポル後のちゃちゃっと下着やプラティをすばやく身に着けてしまった後の、あの弛緩しきったゆるーい空間を打ち破るように、事も無げにベックがペラペエと喋りだした。どのくらいに軽く軽快にかってったらぁーもぅのすんごくかっるーい感じで、ぽいっとなんかを投げ捨てるようにだよ。そんな動作の印象派?ベックはグレーのいかにも安物のこれもまた趣味ワルなぺらぺらのタートルネックのタートル部分いやネックの部分、首!?襟!?らへんを細く綺麗な右手でかいつまみ、もてあそびながら私に言い放つ。

 その綺麗な指はさっきまで、自分のナゴイのプロットの中にあったものと同じものだということに、今は不思議さを感じてしまう。別のものみたいに思えるよーな。それは、ポルが終わればまた他のあらゆる用途にあらゆる使用され存在することはあらゆる普通に、当たり前のことなんだけれども、そのことは今、この自分にはどこまでも裏切りのようにしか思えてならない。不実というか。いや、こんなこと言うと、好きだとか思われそうでイヤなんだけれども、そー思えてしまうんだもんね。指が不実です。あらゆるあなたの指は今、不実なのです、と。

 ベックは言い放った、あなたはぽいっと。まぁーそらぁーかっるい調子で。思い出しスメックしながら。ワタシをまっすぐにみて。ワタシのグラズをみて。ゴボリートし始めたのさ。

「あーぁ、さっきまでポルをせがまれてさぁ、それがっさぁーあいつらったら孔雀の格好してってせがむんだよね。ウククっウフっそれでさぁウクっ二回3Pでやったからさぁウククっウフっやっぱり三回はキツイよねぇーウククククゥっ年かねオレも、ウフっははは。いやしかし、孔雀はいいよっあれは、マジで。今度は俺達も孔雀やろー!くはっくはっお前がきょきょきょきょ鳴いてさ!羽とか振ってさ、最高なんだって!」

 だとさぁ。おーそぅいやぁー、お前は一日三回が限度だったもんなぁ、と瞬時にこれまでの自分たちの腐りきった短いポル歴を思い返して納得はしたものの、クジャクちゃーなんだ、孔雀ちゃーよぉ。御フザケになっちゃーいけませんよ。いけませんよっお戯れは。しかも孔雀……って。ここにきて、もしかして相手はワタシのドルーグらではないか?あいつらこのまえから揃いも揃って二人で、ヤフオクの孔雀5点セット必死こいて入札していたし。多分、アイツラだ。そんなディムがこの狭い世界に二人も揃っているなんてなこと他に考えられない。この狭い世界に、孔雀セットのドルーグ二人組、デボーチカ……勘だ。そしてワタシの勘はよく当たる。この3P孔雀プレーはベックとワタシのドルーグ達に間違いない。一確だ!!!

 孔雀プレイでドヴァ、デボーチカを抱いた後でそれでもまだ、私とポルとは、何だ、このクサレ外道めっ、見下げた奴だ、クサレポンチ野郎が、犬畜生に劣る奴、ってぇと私と同じレベル?そんなやつにまでも性的に搾取されっぱじゃないかい、私。

 ベックの部屋の砂壁。古ぼけた埃の溜まったアンテナ付きテレビと当然、埃が張り付いたその画面、不潔な寝具類。
 そこに非日常的に浮遊する存在の私。ワタシは埃かもしれない。誰にとってもワタシの存在感なんてなものは埃程度の重さしかもたない。そら浮くよ。フワフワと光を受けて神々しく輝いている雪のように。舞うさっ。ワタシは。
腐れ外道にも劣るやつに搾取され続ける自分は悲しかった。ベックの愛情のベクトルではなく、自分の今の存在意義が。愛があってポルがあってとか、そんなんはどーだっていいよ、マジな話。でも、孔雀プレイで自分のドルーグとやって後、自分とはスコリー簡素化されて、ホントにホント、インとアウトだけしかないポルしかしない、されない自分との関係。とりあえず、自分はベックにとっていつだってやれるデボーチカなんだし的に思われていることは、せめて、ポルドルならそれなりに、発狂しそーになるまでの快楽を、自分は欲する権利はあるのに。絶望し、放心した。

 砂壁の緑のざらざらで、お茶を立てたらどんな味がするんやろーとか、全くどーでもいい考が過ぎったりもしたが、概ねやはりイラついたのであった。そして試しに爪で砂壁を引っかいた。ベックが部屋を出た所を見計らって。

 ガリガリ……砂が削られて壁にはまた変な模様が一つ書き足された。ぱらぱらとみどりの粉が畳の淵に溜まった誰とは分からない髪の毛一本とかとともに重なっていった。
 自分の右手の人差し指の爪に、この砂ががっしりと詰まっていて、裏からみたらキレイなこの緑茶色したものも、表からみたらただの草木を触ってできるよーな汚れと同様にしかみえなかった。汚れにしか思えない爪の緑色。壁から剥脱する緑。ワタシの爪で加える一書き一書きによって変てこな線や丸や出鱈目な曲線が、なんか逆に呪詛的模様となり、今や、ますます気味の悪い模様をなし不気味の具合が加算されていく。不気味すぎて、逆に有難くかしこき神の言葉の模様となっていく、古代の壁画のような……

 この頭にくる緑に纏わるもの全てを指先から感じていると、絶望感は急激に沈静化されていまや怒りの感情へと摩り替わった。ザラザラ感さえ単純に今はムカツキであった。

 自分は押さえる事が出来ないような、あと一押しでヒステリックに金きり声をぎゃんぎゃんにあげ、ベックを罵倒し、殴り倒すであろうという怒の温度で体中にフツフツと熱いものが湧いてきてプスプス臓物が噴いている。マレンキー声、部屋に戻ってきたベックには聞こえぬくらいのぎりぎりなマレンキー声で、
「許さぬ」
と呟いたのであった。そして、きたねぇ塵ばかりの床からジーンズを拾い上げて、ノガを通すのであった。ほらっジーンズのカーマンに埃が付着してやがらぁ。
「許さぬ」
このベックもオレのドルーグらも。そして搾取され続ける自分のプロットをナメやがって存在意義を、犬じゃねぇー娼婦じゃねぇー、買女じゃねぇービッチじゃねぇー愛じゃーねぇ。こんな汚ねぇー襤褸小屋でポルをするのは、自分にプリティーポリーをかけたくないからだろ?

 ポスターの水着姿のシャープのスメックがますます癪に障った。お前まで、スメックすんのかよ、この搾取され続ける自分を高いところから見下しやがって。きしょいんだよ、その作られすぎた、薄っぺらなスメックが。

 馬鹿にすんな。いや、されても仕方ないか、キミは私達を見ちゃったんだし、聞いちゃったんだしね。
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by itsme.itsumi | 2007-03-29 23:50 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸

3

―おれはもうちゃんとわかってるんだ、このくそ野郎どもにかかっちゃ、公正な扱いなんてありっこねえ、ボッグ神様、こいつらをぶっ殺してくれー


NoFuture-3


 手元には千円札がたった二枚しかねぇーはず、自分の記憶を辿れば、だ。しかし、そこはお前らの奢りやろーとか安易に厚かましい気持ちも瞬時に浮かんでは消えちゃったりしちゃったり。何れにせよ、まぁプリティ・ポリーのこったぁどーにかなるやろ、と。うん、じゃー行っちゃいますかって。うっすらスメック浮かべて意気消沈の内心で、飲んじゃってぇ~のハシゴに同意。仕方なくね。して北上。げに楽しげに。

 冬景色がますます臨場感をもって溢れるんであった、ノッチであった、そして夜中であった。その時間になると月はますます冷たい真冬の夜空に張り付いて、微笑と形容したくなる灯を放つ、清涼な哀愁を内在に隠し持ちながら。このプロットを輪切りにしてしまいそうな殺人的に冷たい澄み切った空気が少ししか開けてないオクノから流れてくる。神々しいばかりの月明かりが時々みえ、月明りに照らされたこの世、また、月明りが照らす全ての者や町、自分も含め、若干だが身を清められるように感じる。腐れきった精神が浄化されていくような。
 
 だんだんと酒がまわってよか按配。よか気分。スメックながら。心の内とは無関係にでるこのスメックは何ですかコレは?自分自身にうんざりもしながら最後は卑屈にスメックしてみた。うすらスメック、卑屈なスメック、含みスメック…どんなスメックであろうと、どーせみるからにガリバーの弱そうなこやつらに判別は無理。伝わるわけねぇーだろデイムだから完全に。と見下しておる。あらゆるスメックの種類なんてあんたには関係ないだろ?と。でもさぁ本心を見越されてるのは実は自分なのかも知れないが、わからん、グラズに見えないから、他人の思いや気持ち、思考は。だからこそクウキヨメは自分の才能なのである。

 さっきまではだよ、デボーチカ三人、イケてる感じで、陽気な酒を喰らっていた。実によい気持ちだった。だから、かっるくクウキヨメはしたが、ワタシはさっき断った通りデングはないよ。てめぇらが持っとるんやろーと憶測し、甘えた酒に今宵ばかりは寄りかかってしまいたかったのだ。酔って忘我の域に、記憶が消滅してくれれば尚良い。そーじゃねぇーとやってられねぇーつぅーんだよ。
だってね、だってね、だってね、ってオディン・ドヴァ・ツリーもスロボにしてしまうほどに、何時間か前までは、不愉快の連続を味合わされ、どこまでもこの世で自分だけが堕ちていき、堕落しきって不幸そのものだった。みすぼらしく、絶望の極め。羞恥の骨頂。羞恥で狂気。

 墜落していく不快の日常の一コマと陳腐な三文ドラマのワンシーン……

そんなことがありながら、何時間か経ってしまい、そして今、我々はどこにいるかっつぅーとだな。

 また振り出しに戻って……

 比較的田舎ってか田舎。ド田舎もド田舎。そこを切り抜けて脱出し、マルチックのうじゃうじゃ屯って、沢山のシュームが鳴り響き交じり合っているよーな、耳鳴りのするよーなあの速いメストに行こうとしているのであーる、移動していーる。陰気な過去になってしまったさっきまでの出来事をぶっ飛ばす為に。無かったことにする為に。さっ御破算にしよーってんだよ、お互いにさ。アゲていきてーんだよっ、とにかく見えないテンションってやつを。気分はイーブンってとこまでに到達せねばならんのだ!しかも今宵の内にだ!
ハッラァーショゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーー。あぁーーーなんもありゃしねーよ!!!こんな田舎街じゃーなっ!クソっ。
 
 タクシーで移動する間に見えるレトロな街灯の灯り、すずらん灯、を幾つも幾つも越え越えして灯りが切れ切れ。真夜中を突き抜けるタクシーの中は、飲んじゃってぇ感と、お互いの体から嫌なくらいに吐き出される酒のボンで充満しきっている。そのノッチを吐き気がするほど嫌悪して、しながらも先の通り、自分はいつの間にか満喫しているのである。あぁイヤんいやん、あぁもっとちこう寄れみたいに。

我々のドルーグ、ドルーグっても今日はたった三人なんだけれどもさ、酒宴前まで大変険悪なムードの中にいたのだった。

 というのも、もともとはこの話はここから始まっていくんだけれども、って言ったら前置き長すぎですか?長すぎか?秘密にしておった訳ではないが、ベックを含め当事者の私とドルーグの都合エトセトラが合致せずに、結果、ドルーグらに会わせるといいながら、会わせることのできないままになっていたベックを巡って大変に不穏な一日があったのだった。

―でもこれ、やはり正当にして妥当で“運命”みたいなもんだー


NoFuture-4


 ファック IN THE YOU SM 在る。
ちくしょうめっ、ほんの少量の記憶を辿るだけで、ムナクソ悪くなってしまう。
 
 歌ってしまうよ、ファッキン、ユー、エスエム、ソーって。
BACK IN THE U.S.S.R.のパクリじゃないかって!!!あーそんな歌、全く無関係だよっ、でもロットをついて出るんだ。FUCKFUCKFUCKって、ホントに。

 ネガティブの象徴的町!その町にベックはいる…いや、逆だ、ベックが存在するからその町そのものの、その町全てがネガティブなのだ!自分にとっては。

 自分とベックはお互いがお互いのプロット且つ暇な時間を埋めるのに、お互いが自分達程最適な相手を見付けることが出来ぬゆえ、暗黙の了解、新しい関係、THE斬新、を構築した。すなわち、ポルありなドルーグつぅーね。斬新じゃねぇか?有触れすぎておるか?腐れた三文ドラマかこらぁ。この己にしては斬新且つ陳腐な関係は、今日まで1年以上も断続的に繰り返されてきた。自分もベックもポルを嗜好品として媒介し背徳に溺れる二人を、より逸楽を追及し、世間から破綻していく自分たちを特別な逸楽民として、溝のような空気の中で輝いていた、荒んでいた。混ぜただけのものであったかもしれん、実際は。そのことで共に救われることも当然のよーにたったの一つとしてなく、ただ只管に逸楽民としての共通さだけで繋がっていただけだった。快楽という感情意外には、我々の空間には皆無である。虚無感すらないはずであった。はずであった。はずであった。そう願いたい、今となっては。だからスロボにして自分自身に確信にしむけた。思い込ませるためにも。

 自分は今日もそのベックを呼び出して、ベックの部屋にポルしにやってきた。「呼び出し」て「やってきた」って文法的にみりゃ変な言いまわしなんだが、そーなんだから仕方ない。その通り、電話でベックを呼び出した。そしてベックを抱きにベックの部屋にやってきた。ベックの町までやってきた。その町にたどり着くまでに自分は考えた、清涼な風がそよそよと吹いる穏やかな安息の日だというに。太陽は眩しく陽があまねくを照らし、ラドシーに満ち満ちたりていて、これから行おうとする自分の行為を予めイメトレしてみたら、冒瀆の極め。腐った堕ちた堕落しきったリューディの最も底辺に位置する屑にとっては、この有難い光がただただうざいばかりだった。
「うぜぇーよ行楽日和」と呟いたりしてみた。

 移動する車の中から、遠目にもゴミ処理場の煙突からいつもの通りやはり煙が空に向って伸びていくのが見える。汚染されいく空気に何故か今日ばかりは自分が重なった。重なって、自分までが汚染される気がした。煙突に近づくにつれ煙はますます白く濃く濁っていき空に吹き上げられ、そこに不吉な感じを今日ほど感じたことはない。そして「穢され感」が比例していき、自分がベックによって汚染されていく……などという思いも増していくが、そんなこと、今日まで一度たりとも感じたことのない感情が芽生えた。

 煙が遠目から、そしてだんだんと近づく、で、通り過ぎるまでずっと視界のある一部だけでも意識的に滞在させておいたのだが、停滞ばかりは自然の摂理に難しく、やはり少しずつ動いていく。白い煙がボワッと高い位置で少しずつ希薄になり周りの空気に自然に融合、その成り行きをグラズが捉える。同時にフラッシュバックが起こる。今までのベックとのフィリード。誰かのスロボであったな、「ノーマルというものは一種類しか存在しないが、アブノーマルのは無限である」と。ワタシ達のポルはありとあらゆるもんで、無限であったのだ。ラズレズでビズムニー気取りだったのだ!!!

 自分勝手な且つ独りよがりな回想で不愉快を十分に身に纏って、ゴミ処理場を抜けて、一時間くらいでどこにでもあるような田舎町・パチンコ屋などが並ぶ比較的大通りにつき、そこを車で走っていく。あの濁った煙が自分に纏わりついているよーな気分に陥っていたが、逸楽を考えるとその気分は早いうちに払拭しなければならないものであるなともぼんやりと思うのだった。そーでなければ成就しない。ポルの快楽は半減し、安いプライドさえ無くしてしまいそうな気持になるだろー。もともと安いプライドさえ持ち合わせてもねーんだがね。指定された待ち合わせの場所までに払拭せねばならん陰鬱・陰気。今日もオディン・ドヴァ・ツリーって三回は短時間の間でも狂ったようにベックは私を犯し続けるだろう。それは、我々が最も好むフィリードなんだけれども。とか、完全に腐った逸楽民的イメトレ。

 待ち合わせてすぐに田舎をぐんぐんと進み襤褸小屋に直行、GOGOGO。初めてやってきたベックの部屋に在り合わせる何もかもがハラショウにスタリー。センスを問いたくなるような、どこで買ったの?っうーかいつからここにあるのかと疑問を抱くくらいのチプーカときていやがる。雑然とおかれてあるレコードとか。から流れてきそうな判然としないシューム。きゅるきゅるきゅるきゅるというシュームから始まるジミヘンやストーンズ。部屋の至る所に張り巡らされている、アイドルのポスター、鋏で切り取られた雑誌の切りぬき。と、それを止める金の画鋲。半端に錆びきった画鋲から錆の剥脱。アイドルはとびっきりばっちり作られたスメックをこっちに向けて浮かべておって、キショイんだよ、と健康そのものの象徴にすらムカつく。ナゴイ、水着姿…等身大のあのころはアイドルであったが今はシャイカに心の中で突っ込む、不気味だよ、と。しかも日に晒されてきた部分だけが、さらに変色。いつからスメックしてやがるんだ。そしていつまでスメックしくされるんか。見るな、こっちを。スメックすんなよこっち向くなよ、って言っても度台無理な話である。張り付いておる。ずっと前から。その場所に。空間に。そしてここはベックの居住空間なんだから自分には無縁やあっうえぃ。日常じゃ仕方ないやんけねって自分の心の中で突っ込みをいれ、不満からあらわれた疑問・苦情に自己解決の道を見出した。それはここではワタシのテリトリーではないんだからベックのソレに耐えることしか選択はない。耐えろよ、と、自分。

 部屋にはこれくらいしか家具はない。無駄にボルシーベットが狭い部屋のほとんどの空間を占める。もちろん、その場に存在するものと大差なくこれまた、何色か判断しかねて、明瞭でありぬ。ずっと、気付かん間、日に晒されてきたからだろーが。そのベットもベットカバーもシーツもポドーシュカも、自分がこれからナゴイになり、無防備に両のノガを広げたり、這いつくばったり、擦り付け合ったり、舐めまわしたり、ありとあらゆるまでの不恰好なまでのことを行うであろうその場所の全て、隅々に至るまでがやはり薄汚く、随って、衛生的な感じが全くせず不衛生的で汚らしく、あーぁ、何故故、こんな襤褸小屋なぞで自分は好きでもないベックとポルとかせなならぬのか、何の因果であろうか、と普段から社会の底辺におかれたおる我が身を今一度振り返っては嘆き、今では自分も堕ちるとこまで堕ちただろうと思っていたのだが、それがそもそも間違いであって、まだまだ堕ちて行くばかりで、底辺の底はまだまだ深く、底なしで、底は見える兆しも無く、犬畜生とはよく言うが、彼らの方が自分よりもずっとずっと前向きな姿勢で、彼等の人生を生まれたからには行きぬくのであって、イエェーイ、腹が減れば食い物を喰らい、寝たいときには好きなだけ好きな場所でスパチカ、快楽ってやつはあるんかいな?集中的に繁殖の為に異性とマグワルのであって、何ちゅうことはないよ、自分は犬畜生以下なのだよ、つまりは。 そうだろ?ドゥービードゥーブ。
そんな部屋で今日に限っては、オディン…それもスコリーつまりただのインアウトだけの行為。悦楽への殆どの工程の簡素化。THEえこのみーぃぃぃぃ!!!
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by itsme.itsumi | 2007-03-29 23:48 | 時計仕掛け夢破れてオレンジ残骸