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阿漕に30からも女というのなら。

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エゴスプリットし続ける自分も愛し、自我分裂快楽主義者としての自分を確立しよう。揺るぎ無い主義として。斜に構え心に浮かぶウタカタをしばし沈思黙考。音楽で清め文学に溺れる。どれもこれもホントの私。

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部屋の入り口に人がたっている。

テレビがみえる。昔のヤツ。分厚いテレビがずんぐりと木の小ぶりなタンスの上に置かれている。


男の手がみえた。指の長いキレイな手。ソノ手がリモコンのスイッチをいれた。


ブィーン


画面が左右にぱっと広がっていき、その部分だけ部屋に灯が差した…



落ち着いたトーンの女性のニュースキャスターの声。平日、夕方6時のニュース


「次のニュースをお伝えします。先日、○×裁判所にて行われた第一審にて、求刑路上生活30年を言い渡された元会社員ヨコカワハジメ被告(51)は、今後、路上生活を送りながら罪の償いとしてその間30年間、○×裁判所から指定された裁判を傍聴しなければなりません」


脳裏にに赤の斜め柄の線の入ったネクタイを巻いているスーツ姿のオヤジが映る。
両手に箸をもち、目の前にビール、居酒屋の机をちったちったと叩いている。
眼鏡がシャンデリアの光を反射して白く冷たく光った。

男の過去の残像を電波を通じて念写をしたかのように脳裏に、華やいでいた過去の「楽しかった自分!」、「輝いていたね自分!」、「イケてるねオレ!」が浮かび上がる。
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by itsme.itsumi | 2008-08-04 23:10 | allegory

ワタシの知っている彼は沢山の名前を持つ男だった。

『チュラ』、『ギザ』或いは『ジャック』とか。
男は色んな名前で呼ばれてた。
彼の関係性の中で名前が変わった。
彼はいくつ名前を持つのだろう。


ある日フラリと出かけた地元の小さな喫茶店の窓から彼を見つけた私は、彼に気付かれないようにその店に入り彼を眺めていた。
どんな事がワタシ達二人の中にあってもワタシの片思いだったから。
そんな健気な思いを抱きながらも小さな探究心と追及心という名のストーカーだ。

だがそんな時に限って事件は起きるってのが定番。

遠巻きに見るということは、中心地から離れることであってワタシは公団住宅の片隅、自転車置き場とかいう視界のデッドラインで制服姿でホントはワタシより年下の大人の彼を眺めている。

悪いヤツラにか囲まれて拉致られる。
景色がビューンって一瞬に流れる。
そんな時は町並みなんてみえはしない、時速30キロでだって。
ビューン…アニメのよーな…ビューン…水色と白とソレは海と空とアスファルト、単純な3色がびゅーんって伸びていくの、線をひくよーに。

絶対ピンチだ!
暴力受けて、犯されて、それをビデオに撮られて、強請られて、風俗で働きながらも、まだまだ催促がすごくって。じゃー働かせろよっ!と思うんだが、呼ばれれば、あいあいさー、イヤになるよ自分が。毎回、毎回マワされて。で、避妊とかしてくれる訳ないでしょ!?ピル飲まなきゃだとか思うもん。中田氏されるから。一日に何本ものチンポとか咥えさせられるから。ガンシャとかされるから。なんかエスカレートして変なの口にいれられたり、色んなカッコウさせられたり、色んなもの喰わされたり。穴と言う穴が塞がれて、また身体に穴があけられたりしながら、そーなったらあとはシャブとか打たれるんじゃん!?多分。切れかけたらシャブがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!打ってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!とか動物のような声で吠えて。あらゆる陵辱とか非人間的なインモラルな果てに身体の色んな部分を切り取られたりしながら、ワタシは血を流しながら船の片隅の木箱で失った左手を、まるでまだ左手が残ってるような錯覚で撫でるのだった。貧しいアジアの片隅に売られるという噂話。

逞しい想像力でとりあえず思い付ける最低の生き様を考えて強く生きようと覚悟した。


俯いた視界には自分の昔履いていた黒のローファーとアスファルト、右の隅にダルメシアン柄した犬がってかダルメシアンっていう犬が鎖でつながれていて、柔らかなピンクの舌を出してワタシを眺めていた。

視界に!差し出されて右手!


大人数の中の彼は無様で滑稽で悲劇だった。

あと非道の限りが尽くされて、歯と歯の間に全てぎっしりと尖った鋲が並べられてパンチとか
もっと噛み締めろ!と言われそーするしかない状況下で血ばかりが噴出したり流れたり…

どこかに移動する車に押し込まれる。
もうワタシは安心感に包まれていた。
一抹の不安なんて全くなく、彼の存在に眠りに落ちたほどだった。



車の後頭部席でワタシであってワタシでない可愛い子はうつらうつらとしていてスカートには尖った鋲があって…

こくん、となった瞬間、彼が手を差し伸べてくれる訳よっ!
デンジャラスゾーン駆け抜けて。
そんな状況で眠るなよっ、ワタシ!ワタシはワタシに突っ込んだ、声に出して、ツッコンだ。
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by itsme.itsumi | 2008-08-03 23:02 | allegory

ねぇ…
ねぇ…

小さい頃ってさぁー、空が青いのは海の色が反射いてるからって話、信じた事なかった?そっかぁー、空が青いのは海のせいなんだって。だから雨降りの日の海って、そー、空のよーに鈍色になるのねぇって。

だって、ワタシ近所のっても田舎のちょっとって結構な距離だったりするんだけどさぁ、よく言ってたの

「あの山の向こうにハワイはある」って。

笑っちゃうよねぇ~。外国=ハワイだもん。
子供だもん、子供らしかったのよ、割と。子供、子供した子供を演じていたのよ、イヤな子だったと思うけど。
ハワイなんて今じゃ外国に入らないでしょ!?プチジャポン的な感覚すらするじゃん!?ハワイって。ワイハって。年末の芸能人って。正月4日目の超オモシロクナイ@ハワイのゴルフだって。
アノ頃はまだ子供らしかったと思うのよ、今でも。


ねぇ…
ねぇ…

聞いてるの?
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by itsme.itsumi | 2008-08-03 22:14 | allegory
「なんじゃこりゃぁー!!!」

いつかの名台詞のように、大げさに驚く、フリをする。
観客は、みせる対象はただ一人、ピンポイントに自分自身である。

「なんじゃこりゃぁー!!!」

男は伸びかけた髭の手入れでもすっかなぁ~とユニットバスの壁にかけられた長方形の鏡を覗き込んでいた。

覗き込んでいた、真剣に。
覗き込んでいた、凝視していた。
覗き込んでいた、ガンミしてた。

いつも知ってる顔なのに、誰よりも。
I have a face…
I have the face…

ある瞬間から、誰だか思い出せない知らない顔をした男がオレの髭を触っていやがった!
感触は解るのに
オレの髭なのに…
コイツが誰だか解らない!!!

「ダレじゃこりゃぁーーー!!!」

そんな台詞はオレが作った。
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by itsme.itsumi | 2008-08-03 22:02 | allegory
バスタブに佇む女。

服を着たままシャワーに打たれる。衣類は身体にピッタリとフィット。女の髪が顔に張り付きその髪先からシャワーが滴れ落ちている。
化粧が溶ける。
何色もの鮮やかな色が混ざり合って、形容しがたい色の渦を作って排水溝に流れていく。

目を擦るとマスカラが溶けた。
鮮やかだった色彩色は黒を足してよりダークな渦となって吸い込まれていく。

女は片目で溶けて流れていく化粧の渦を一通り眺めた後、両手でシャワーの水を救いながら走馬灯のように頭の中に過ぎっていくフラッシュされる画に思わず体が傾く。

濡れた服を纏いながら
備え付けの鏡を覗く
完全に取れてないマスカラが不気味なクマを作る

鏡に向って右手を差し出した

知らない女が左手を同時に自分に向けた。
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by itsme.itsumi | 2008-08-03 21:46 | allegory